【注文住宅の外壁材】窯業系サイディングのメリットとデメリット

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こんな人におススメの記事です!

■ 窯業系サイディングのメリットやデメリットについて知りたい人
■ 注文住宅での外壁材選びで迷っている人
■ 家づくりで失敗や後悔をしたくない人

こんにちは!建築士のしみゆうです。

注文住宅では様々な仕様を組み合わせることが可能なので、自分好みのマイホームを実現できるのが大きな魅力ですよね。

しかし、選択できる仕様が多種多様なのも困りもので、

「何を選んだらよいか分からない。」「どんな選択肢があるか分からない。」と困っているお施主さんの声をよく耳にします。

 

建物の外壁材もその中の一つで、お施主さんの頭を悩ませることが多いようです。

今回は、窯業系サイディングのメリットやデメリットだけでなく、厚さによる違いやメンテナンスの目安についてまとめてみました。

窯業系(ようぎょうけい)サイディングの特徴

注文住宅では窯業系サイディングが一番たくさん採用されている

一口にサイディングと言っても、窯業系・金属系・木質系・樹脂系など、様々な種類があるのですが、その中でも注文住宅で一番採用されているのが窯業系サイディングです。

窯業系サイディングとは、セメント系と木質系の原料を板状に形成している人工外壁材で、セメント系のメリットである強度と木質系のメリットである断熱性を併せ持っています。

現在では、大工さんが施工することは少なくなり、サイディングの施工を専門とした職人さんによって工事が進められることが多くなりました。

メリット

  • 耐久性・耐震性・耐火性・防音性に優れている
  • 色や模様のバリエーションが多く、デザイン性が高い
  • 工場で生産されるため品質が安定している
  • 「表面の仕上げ」や「厚さ」を変えることで「費用」や「性能」の調整ができる
  • 施工性がよいので仕上がりのムラが少ない
  • モルタル塗り壁に比べて工期が短い

デメリット

  • グレードによっては安っぽい印象を与えやすい
  • 表面処理が劣化すると水を吸収しやすい
  • 日光の熱を吸収しやすく表面温度が上がりやすい
  • サイディング自体に問題がなくても、目地(継ぎ目)のシーリング材だけが劣化することもある
  • 生産時は色彩に凝った商品もあるが、メンテナンスでは現場塗装になるので凝った表現はほぼできない

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サイディングの厚みによる違いとは(14㎜・16㎜)

16mm厚のサイディングは引っ掻け金物で取り付ける

窯業系サイディングには、14・15・16・18㎜のように様々な厚さが用意されていますが、今回は一般的によく使われる14㎜と16㎜の違いを比べてみましょう。

厚さは2㎜しか変わりませんが、施工方法が全く異なります。

14㎜のサイディングは下地に釘打ちで留めるのですが、16㎜のサイディングは下地に取付けた金具に引っ掛けて留めるんです。

 

なので、意匠的な見た目も大きく異なり、

14㎜のサイディングは表面に釘頭が見えてしまうので、目立たないように外壁と同じ色の塗料で補修するのですが、それでも釘頭が目立ってしまうことがあります。

しかし、16㎜のサイディングは表面から金具が見えることはないので、より綺麗な仕上がりが期待できます。

 

更に、14㎜のサイディングは釘で完全に固定するので、地震などで建物が大きく揺れるとヒビが入ったり、割れてしまうこともあるのですが、

16㎜のサイディングは完全に固定されているのではなく、ある程度の揺れであれば柔軟に受身をとることができる仕組みになっているので、ヒビや割れの心配はほとんどありませんし、釘留めと比べて脱落の心配もありません。

 

もちろん、予算が許すなら、厚みがある分、テスクチャーの表情が豊かで意匠性が高く、メンテナンス性にも優れ、高性能な表面処理も選べる、16㎜のサイディングをおススメするのですが、

14㎜のサイディングからのグレードアップとなると施工方法が変わってしまうので、材料費以外の金物費用や、余分な施工費用も発生してしまうので、かなり高額の追加費用が必要になってしまう場合もあります。

更に、建築工事請負契約後のグレードアップとなると住宅会社の言い値になってしまうので、サイディングの厚さにこだわるなら契約前に価格交渉することを忘れないで下さい。

(サイディングの費用は外壁の面積に比例するため、住宅会社によっては、大きくて複雑な形の建物なら100万円近くの追加費用が必要になることもあります。)

サイディングのメンテナンスの目安は?ーまとめ

窯業系サイディングのメンテナンス期間の目安とは

さて、もちろん外壁にも寿命があります。

やはり気になるのは、維持に必要なメンテナンス費用ではないでしょうか。

窯業系サイディング自体は30年もつと言われていますが、定期的なメンテナンスを行うことが条件なので、表面処理が劣化したまま放っておくと寿命が縮むのは当然です。

なので、サイディングの表面処理が劣化するまでに再塗装する必要があるのですが、その目安は表面処理のグレードによって変わります。

 

もちろん、建物の立地条件にもよりますが、一般的なものなら10~15年毎の再塗装が必要と言われていて、最上級のグレードであれば30年間再塗装が必要ないと言われているものもあります。

しかし、ここで一つ忘れてはいけないことがあります。

いくらサイディングの表面処理が劣化していなくても、サイディングの目地に施されているシーリング材が劣化してしまうと、サイディング自体の寿命を縮めてしまいますし、それによって建物内部に水が侵入してしまうので、構造材を腐らせて建物自体の寿命を縮める原因になってしまいます。

そうなんです、表面だけでなく、目地のシーリング材の劣化にも注意しないといけないんです。

 

あまり知られていませんが、目地のシーリング材にもグレードがあります。

最上級品なら15年もつと言われているものもありますが、一般的には10年程度、寿命の短いものだと5年程度しかもちません。

なので、30年間再塗装不要のサイディングを採用しても、寿命が5年のシーリング材を使っていれば、5年毎にメンテナンスが必要ですし、

寿命が15年のシーリング材を採用していても、10年毎に再塗装が必要なサイディングを選んでいれば、10年毎のメンテナンスが必要になります。

 

なので、サイディングのグレードだけではなく、シーリング材のグレードにも留意しなければ意味がありません。

それぞれの特性や寿命を理解したうえで適切な組み合わせを採用すれば、メンテナンス費用を最小限に抑えることができるので、しっかりと計画して下さい。

そうすれば、イニシャルコストが高額な16㎜のサイディングを採用しても、ランニングコストとなるメンテナンス費用を抑えられるので、長い目で見ればトータルの費用を抑えることに繋がるんです。

 

余談ですが、今ではシーリングレス工法と呼ばれる、目地のシーリング材が必要のないサイディングも開発されています。

まだまだ取り扱いは少ないようですが、興味がある方はシーリングレス工法も検討されてみてはいかがですか。

今回の問題解決と総まとめ

■ 外壁材を選ぶ際はメリットとデメリットを知り、好みと目的に合った外壁材を選択する
■ サイディングの厚さによって工法が異なる為、その差を把握する
■ サイディング自体の寿命だけでなく、シーリング材の寿命にも注意することが大切
■ サイディングとシーリング材の適切な組み合わせを選べば、メンテナンス費用を最小限に抑えられる

「家づくりマニュアル⑩」へは、下記のリンクから移動できます。

「家づくりの流れ」については、下記のリンクから移動できます。

【完全保存版】初心者必見!家づくりの流れと必要期間の総まとめ

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