■ マイホームで快適な暮しを望んでいる人
■ 家づくりで失敗や後悔をしたくない人
注文住宅での音に関する失敗例とは?
- リビングに隣接した位置にトイレを計画してしまったので、来客中は恥ずかしくてトイレが使えない
- 天井を高くするために折り上げ天井を採用したら、2階の足音が気になって落ち着かない
- 2階の道路側に面した部屋を寝室にしたら、前面道路の夜間交通量が思っていたよりも多く、深夜に頻繁に目が覚めて困る
- 浴室の上に子ども部屋を設けてしまったので、、子どもが寝る時間帯に帰宅した日はお風呂に入れない
- 子ども部屋の下に洗面室があるので、夜間は洗濯機を使えない
- 空間を有効に活用しようと廊下の少ない間取りにしたら、思っていたよりも他の部屋の音が気になる
- 道路に面した位置に浴室があるので、子どもと一緒だと声が響いてしまい、人目も気になって窓が開けられない
- 吹き抜けの解放感は気に入っているが、音が通り過ぎて家中に広がってしまうので、夜間は気を遣わなければならずくつろげない。
- 給湯機が寝室の外壁側に位置するので、夜間の作動音が気になる
ずっとマンションの上階に住んでいる方は気付きにくいのですが、鉄筋コンクリート造は木造よりも音を通しにくく、上階に上がれば上がる程、道路の交通音など室外の音が聞こえにくくなります。
なので、事前の音対策に注力しないと、実際に生活を始めるようになってから後悔してしまう可能性が高いので気を付けなければなりません。
音に関する失敗を防ぐための対処法とは
では、戸建住宅の音に関する失敗を防ぐためにも、住宅会社との間取り打合せで気を付けたい注意点と対処法についてご紹介しましょう。
- 「浴室などの音が出やすい部屋」と「寝室などの音が気になりやすい部屋」が近づき過ぎない間取り計画を心掛ける
- 間取り計画では横並びの同一階を意識して検討しがちだが、振動音は上下の方が響きやすいので、平面図を利用して上下階を意識した検討も忘れない
- 室内音だけでなく、時間帯による変化が大きい交通音などの外部からの音にも注意する
- 周りが静かになると、「キッチンやトイレの排水音」や「洗濯機や給湯機・食洗器などの作動音」が気になりやすいので、音を伝えたくない部屋への配慮を意識する
- 「廊下」や「収納」は音を遮断する役目も担ってくれるので、有効利用できるような間取りを計画する
室内での生活音は周りが活動している時間だとあまり気にならないのですが、夜間などの静かな時は気になってしまいます。
なので、音に関しての不満をなくすためには、家族全員の「ライフスタイル」や「活動時間帯」に配慮した間取りを計画することが大切です。
間取り計画以外での音の対策方法とはーまとめ
とは言っても、音に関しての不満は部屋の配置だけでは対応しきれないことも多いので、建物の仕様を変更することで対処する方法もご紹介しておきます。
- 周りが静かになると「トイレ」や「キッチン」「お風呂」の排水音が気になりやすいので、排水管に防音対策を施しておく
- 1階に比べて2・3階は振動音を伝えやすいので、「洗濯機」や「お風呂」「食洗器」などの振動が発生しやすい設備は1階に設置する
- グラスウールなどの断熱材は吸音効果も期待できるので、音を伝えたくない部屋の「壁」や「天井」に断熱材を仕込んでおく
- 窓は壁に比べて音を通しやすいので、窓の「位置」や「大きさ」を工夫をする
他にも、足音のような衝撃音には「一般的な樹脂合板製のフローリングを厚みのある無垢フローリングに変更する」や「フローリングの下に石膏ボードを敷く」といった方法もありますし、床にカーペットなどの柔らかい敷物を敷くのも効果的です。
音に対する感じ方は個人差が大きく、
たとえ同じ音であっても、気にならない人は全く気にならず、気になる人にとっては耐え難い、そのようなケースも多いでしょう。
一緒に生活してる家族間でも音に対する感じ方の個人差は生じるので、間取り計画の際には家族で話し合うことを忘れずに、家族全員が満足できる家づくりを目指して下さいね。
具体的な家づくりに関するご質問やご相談があれば、「お問い合わせフォーム」や「コメント欄」から問い合わせていただければ、
建築士の目から見たご返答をさせていただきます。
■ 「周辺環境」や「建物の構造」によって音の伝わり方も違って来るので注意する
■ 音に関しての失敗を防ぐためには間取り計画だけでなく、建物の仕様を変更することも効果的
■ 音に対しての感覚は個人差が大きいので、家族全員への配慮が大切