※この記事では、理想のマイホーム実現への近道となる家づくりノートの作り方・書き方はもちろん。『一から家づくりノートを作るのは面倒!』『忙しくて、家づくりノートを作る時間がない・・』という方にピッタリな、テンプレート活用術・時短法についても詳しく解説しています。
■ 手順の複雑な注文住宅で時間と手間を節約したい
■ 家づくりは不動産・住宅会社に任せておけば安心と信じている
■ 限られた予算の中で最高の暮らしを手に入れたい
こんにちは!建築士&FP技能士の清水裕一(しみゆう)です。
私は仕事柄、初めて注文住宅を建てるご家族と打ち合わせをする機会が多いのですが、『これは良い家が建ちそうだ!』と感じるポイントがあるんです。
注文住宅に関わりはじめ20年以上経ちますが、ほとんど外れたことはありません。
そのポイントは、「理想の暮らしをイメージできているか」です。
早い段階から理想の暮らしをイメージできているお施主さんって、家を建てている最中はもちろん、新居に暮らし始めてからも満足されていることが多いんです。
(あっ、家族の一人だけが突っ走って家づくりをしているケースは別ですよ(笑)
で、そんな方々の特徴を振り返ってみると、
家族の意見をまとめ、理想の暮らしを書き込んだメモ。
いわゆる、「家づくりノート」をお作りの方が多いんです。
(始めから家づくりが上手いわけでなく、前もって知識を蓄積しながら情報を整理されているんですね)
逆に、注文住宅で苦戦してしまうお施主さんは、「事前準備が不十分、なんとなく家づくりを進めようとしている」ことが多いように感じます。
こんなこと言ってしまうと、
『それを上手く誘導するのがプロの仕事じゃないの!』
『準備をする時間がないし、手間もかけられない・・』
『初めてなのに、何から手を付けたらいい分からないし・・』
という声が聞こえてきそうですね(汗
とはいえ、
時間や手間をかけず、他人に任せっぱなしで、理想の暮らしが手に入るでしょうか?
(せめて十分な費用があれば、「手取り足取り面倒を見てくれる業者」を見つけられるかもしれませんが・・そんな余裕があるのは一握りのお施主さんだけです・・)
ですが、安心してください。
ご家族全員で話し合い、自分達だけの「家づくりノート」を作れば、理想の暮らしは目の前。
少しの手間や時間はかかりますが、作り方・書き方さえ分かれば、それほど難しいことではありません。
理想の暮らしを実現したいなら、だまされたと思って「家づくりノート」を作ってみてください。
マイホームのイメージが明確になるだけでなく、漠然と感じていた不安解消にも役立ちますよ。
絶対に回避したい!注文住宅の典型的な失敗パターン・・
本を読んだり、インターネットを検索して、家づくりの準備ができた気になっていませんか?
もしそうなら、ちょっと危険かも・・
というのは、
家づくりの成功に情報収集は欠かせませんが、インプットだけで十分とはいえません。
集めた知識を整理し、自分達家族の価値観やライフスタイルに落とし込み、「理想の暮らしをイメージできてからがスタート」と言っても過言ではないんです。
なぜかというと、
残念ながら・・「施主にとって都合の良い家づくり」を提供してくれる住宅会社は一握り。
大多数の業者は、「自社にとって都合の良い家づくり」をするために一生懸命で、「施主の理想の暮らし」はそっちのけ。
どうすれば契約が取れるかばかり考えています。
その証拠に、デメリットを説明せずに、購入を迫る業者の多いこと。
『調子のよいことばかり言って、なにかと決断を焦らせる。』
『契約した途端、営業マンが顔を見せなくなった。』
『契約を交わしたら打ち合わせの回数が激減。』
なんて、話を聞いたことは一度や二度ではないでしょう。
商品の販売だけが目あての業者にとって、契約さえ取れば目的が達成されたも同然。
それゆえ、契約前と契約後の対応に、天と地ほどの差が生じます。
実はこれ、家づくりを失敗する典型的なパターン。
特に多いのが注文住宅です。
注文住宅の典型的な失敗パターンを避けるには、業者選びが肝心。
契約を交わす前に、「理想の暮らしを実現できる住宅会社かどうか?」を見抜けなければなりません。
私も、インターネットで調べただけで満足してたかも・・
「住宅会社に任せておけば大丈夫!」って訳じゃないんだ・・
確かに、注文住宅は失敗しやすいって聞きますもんね・・
住宅会社ごとに得意分野が大きく異なる注文住宅では、理想の暮らしがイメージできていないと、ミスマッチが起きやすいんです。
家づくりで非常に多い失敗例ですが、他人事とは限りません。
いい機会なので、注文住宅でよくある失敗の原因・理由を知っておきましょう。
注文住宅でよくある失敗の原因・理由
建売住宅や中古住宅・分譲マンションといった完成済の住宅の売買に比べ、未完成の状態で購入の意思を決定する注文住宅は失敗が多いと言われています。
【注文住宅でよくある失敗の原因・理由】
- 基礎的な知識がないとプロの意見に流されやすい
- 不動産会社や住宅会社のサポートが十分と限らない
- 自分の知識に自信がないと他人の意見に惑わされやすい
- 家づくりを「なんとなく」で進めていることが多い
- 十分な予備知識がないと選択候補を限定されやすい
- わずかな期間で様々なことを決断しなければならない
- 曖昧な知識・言葉だけのやり取りは正確に伝わっていると限らない
- 経験が少いため、事前の予測が難しく手遅れになりやすい
他の住宅の購入形態に比べ、選択肢が多く手順が複雑なのが大きな原因。
慣れないことを始めるのに準備が十分でなければ、上手くいかないのは当たり前。
初めての注文住宅となれば尚更です。
注文住宅を建てた皆さんは、いろんな理由で失敗されてるんですね・・
私も初めてだけど、本当に大丈夫かしら・・
代表的な注文住宅の失敗例を見ると分かるように、理由の大半が準備不足によるものです。
もちろん、対策方法がないわけではありませんよ。
注文住宅では準備不足が失敗につながりやすい
とはいえ、高い自由度は注文住宅の最大の魅力。
理想の暮らしの実現に注文住宅が最適なら、どうすればいいのでしょうか?
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という孫子の言葉のとおり、前もって原因が分かっていれば、負け戦になるはずがありません。
「準備不足が失敗につながりやすい」と分かっているのであれば、事前に対策しておけばすむ話です。
なるほど!家づくりノートを作ることが事前準備になるんですね。
だから、注文住宅でよくある失敗を防げるんだ!
そうなんです。
もちろん、「家づくりノートさえ作れば、絶対に失敗しない!」とは言い切れません。
ですが、理想の暮らし実現に、役立つのは間違いありませんよ。
建築士が徹底解説!家づくりノートの作り方・書き方
では、肝心の家づくりノートの作り方・書き方を紹介していきましょう。
家づくりノートは、住宅会社との打ち合わせでプロの意見を活かすためにも役立ちますよ!
ノート(方眼)を用意する
まずは、ノートを一冊用意しましょう。
あまり小さいと使い勝手が悪いので、A4サイズが適当です。
家づくりノートの作成が進むと、生活動線や使い勝手を検討するようになるため、間取りの書き込みが容易で、寸法がイメージしやすい、方眼紙がおススメ。
建物のピッチ(尺・mモジュール)を意識しマスを利用すると、部屋の広さや家具の配置をイメージしやすくなります。
マイホームで叶えたいこだわりが強いほど、家づくりノートに書き込む情報量が増えるため、一冊では書き切れないかもしれません。
用紙の順序を入れ替えたり、新たなページを追加したり、不要なページを取り除ける、ルーズリーフのようなリングファイル形式がおススメですよ。
現在までの住まいの満足・不満を書き出す
家づくりノートを作る最大の目的は、「理想の暮らしをイメージ」することです。
とはいえ、未経験のことを想像するのは骨が折れます。
まずは、現在までの経験を基にして、「住まいに対する不満」を書き込みましょう。
- 洗濯機置き場から物干しまでが遠い
- 玄関からリビングが丸見え
- 廊下が暗い
などなど、どんな小さな不満でも構いません。
小さな不満解消の積み重ねが、大きな満足に繋がりますよ。
日々の生活で培ってきた「オリジナルの暮らしの工夫」を活かすことも重要です。
忘れないように、これまでの住まいで感じた満足も書き込んでおきましょう。
もしかしたら、現在のお家の暮らしで、専門家も考えつかないアイデアを取り入れているかもしれませんよ。
新居のイメージ・要望・必須事項を書き込む
『マイホームを建てよう!』と奮起したのですから、新居で叶えたいイメージや要望・必須事項をお持ちですよね。
とにかく手当たり次第で構いません。
思いつくまま、家づくりノートへ書き込んでおきましょう。
この段階では、「実現できる」「実現できない」は重要ではありません。
大切なのは、忘れないように記録を残しておくこと。
全てを叶えられるとは限りませんが、後で消すのは簡単です。
新たなイメージや要望・必須事項を見つけたら、忘れずに書き込んでおきましょう。
もちろん、一人だけの意見では不十分です。
「誰が何を叶えたいのか」分かるように、家族一人一人のページの作成をおススメします。
イメージ写真・イラストを貼り付ける
家づくりノートを作る目的の一つに、「情報の共有」があります。
情報の共有では、「正確に伝わっているか」が重要。
なので、家づくりノートの作成では、「イメージ写真の貼り付け」「イラストの書き込み」など、伝わりやすい方法を積極的に取り入れましょう。
というのは、写真やイラストに比べ、文字や文章は伝えられる情報が僅か。
「家族の誰かが見直した際」「住宅会社の担当者に伝える際」に、間違った情報が伝わってしまったら大問題です。
デザインやディティールといった目で見て確認できることは、イメージ写真やイラストの方が伝わる情報が多く、勘違い・間違いといった失敗を最小限に抑えられます。
家づくりノートに書き込むのは、文字や文章だけで十分とは限りません。
目で見て確認できる情報は、イメージ写真やイラストで残すようにしましょうね。
今後のスケジュール・懸念事項を記入する
家づくりノート作成時に忘れがちなのが、「今後のスケジュール」「家づくりの懸念事項」の書き込みです。
というのは、完成までの手順の複雑な注文住宅では、「順序の間違い」や「準備不足」が家づくりの失敗に直結します。
中には、取り返しの付かないような失敗に繋がることも。
始めは気付きにくいのですが、情報が集まるにつれて、様々な疑問が沸くようになるハズです。
情報収集の際に、『これは大切だな!』『これは調べておかないと!』と感じたことを忘れないように、家づくりノートに書き込んでおきましょう。
家づくりノートに、「今後のスケジュール」や「解決しておきたい懸念事項」の専用ページを設けましょう。
チェックシートとして活用すると、更に安心です。
ひらめいたアイデアを忘れないように記録しておく
よく、「アンテナが立つ」と言い表されるのですが、
家づくりを意識し始めると、住宅に関わる情報に敏感になってきます。
例えば、
『友達の家の間取りがどうなっているか気になり始めた。』
『郵便ポストに入っていた、不動産のチラシから目が離せない。』
『いままで戸建住宅の屋根なんて気にしたことなかったのに、屋根の形で建物の印象が変わるのに気付いた。』
こうなり始めると、様々な情報に気付くようになるため、いろんな場所でアイデアがひらめくようになります。
もちろん、忘れずに家づくりノートに書き込んでおきましょう。
もし、家づくりノートを持ち歩いていなかったら、メモや携帯アプリに記録を残すのも一つの手です。
せっかく浮かんだアイデアを忘れないようにしたいですね。
とにかく思いついたことは何でも書き込む!
家づくりノートの作り始めは、何を書いたらよいか迷うかもしれません。
そんな時は、忘れないように書き込んでおくことが大切です。
家づくりノートへ書き込む内容に制限なんてありません。
とにかく、思いついたことは何でも書き込んでおきましょう!
我が家は予算が限られているのですが・・無理な要望は最初から書かないほうがイイのかしら?
それとも思いつくがままに書いた方がイイんですか?
マイホームで叶えたい要望を最初からあきらめないでください。
初家さんが無理だと思っていても、家づくりの専門家なら良いアイデアを提案できるかもしれません。
叶えたい要望は全て書き出しましょう。優先順位を付けておくと尚良しです。
なるほど!
自分達の暮らしのイメージなんだから、自由に家づくりノートを作ればいいんですね!
家づくりノートに書き込んでおきたい項目一覧
家づくりノートの作り方・書き方を解説しましたが、どんな内容を書き込めばよいのか迷ってしまうかもしれません。
それに、もしも重要項目が漏れてしまったら大変。
もちろん、無理に全ての項目を埋める必要はありませんが、少しでも興味を感じるなら家づくりノートに書き込んでおきましょう。
必要なければ、後で消すのは簡単です。
どんな風に家づくりノートを作ればいいか分かりましたが・・
どんな内容を書いたらいいのかイマイチ分からなくて・・漏れていないか心配なんですよね。
では、家づくりノートに書き込んでおきたい代表的な項目を紹介しましょう。
もちろん、気付いたことは何を追加してもOKです。
ご自身の価値観やライフスタイルに合わせ、必要な事柄を追記すると更に素晴らしい家づくりノートができあがりますよ!
新居で叶えたい暮らしのイメージ・こだわり
家族の情報
- 日々の行動パターン・ライフスタイル
※平日・休日の過ごし方、友達・ご近所付き合い - 家族一人一人の趣味・趣向
- それぞれの五感の感じ方
※温度、明るさ、音、臭い
建物の性能
- 耐震性能
- 断熱性能
- 気密性能
- 省エネ性能
- 耐久性能
- 防火性能
- 防音・遮音性能
- 防犯性能・セキュリティー
- メンテナンス性
- バリアフリー性
- 構造
※木造在来工法、2×4工法、鉄骨造、RC造 - 住宅設備機器
- 冷暖房・換気機器
- シックハウス・自然素材
建物のデザイン
- 外観
- 内観
- 外構
※駐車場・庭の使い勝手
間取り・動線
- LDK
- 和室
- 寝室
- 子供部屋
- 水廻り
※キッチン、浴室、洗面、トイレ など - 収納
※各部屋、ウォークインクローゼット、玄関収納、パントリー、ロフト、その他収納 - その他の部屋
※玄関、廊下、書斎、家事室、趣味の部屋 など
新居で重視したいこと
- ペット
- プライバシー
- アレルギー
- 身体的不自由
- 風水
などなど
家づくりのスケジュール・順序
- 情報収集・イメージづくり
- 資金計画
- 土地探し
- 候補とする住宅会社の選定
※モデルハウス・住宅展示場を見学 - 打ち合わせ・相見積もり
- 工事請負契約
- 各種申請
※建築確認・各種認定申請 - 建物工事着工
- 各種手続き
※土地・建物登記、住居移転申請 - 完成・引き渡し
- 引越・新生活スタート
IEsakuでは、「家づくりを有利に進められる㊙スケジュール」をメール講座の参加特典としてプレゼント中です^^
興味のある方は、下の記事を読んでみてくださいね。
もちろん、完全無料!
資金計画の内訳
- 全てを含んだ総予算
- 頭金・住宅ローン
※借入限度額でなく返済可能額を重視 - 親などからの援助・補助金
- 予算の内訳を意識しておく
※土地・建物・諸費用
土地探しが必要な場合
- 近隣環境
※街並み・嫌悪施設など - 立地条件
※利便性・周辺環境など - ライフラインの状況・費用
※電気・ガス・水道・排水設備など - 造成・地盤強度の必要性・費用
※擁壁・残土・地盤改良など - 建築時に必要となる費用
※資材搬入・特殊工事など
うわ〜!いっぱいあるなぁ〜
注文住宅を建てるとなると、こんなにたくさんのことを考えておかないといけないんですね。
必ずしも、全ての項目が必要なわけではありませんが、『理想の暮らし実現に必要そうだな。』と感じたら、家族で話し合えるようピックアップしておきましょう。
おススメの手順は、苦手・よく分からない項目から手を付けるのでなく、興味のある項目から書き始め、まずは家づくりを楽しむことです。
家づくりノートを作り進めるうちに、家づくりの知識がドンドン増えるので、始めは苦手と感じていた内容が理解しやすくなりますよ!
家づくりノートを作るときの注意点
家づくりのノートの作り方・書き方・書き込む項目が分かったところで、次は気をつけたい注意点についてお話ししましょう。
始めから全てに気をつけるのは難しいかもしれませんが、心掛けておくと、家づくりがスムーズに進められるようになります。
もちろん、家族全員で話し合いながら家づくりノートを完成させていきましょう。
【家づくりノートを作るときの注意点】
- 最終決定までの時間に余裕を持つ
- 家づくりのスケジュールをたてる
- 家族全員の要望を共有する
- 家族の価値観に基準を設ける
- 他人から得た情報は必ず検証する
- 感じたメリットだけでなくデメリットも記入する
- 叶えたい要望に優先順位を付けておく
- 要望や価値観に対する目的・理由を明確にしておくと尚良し
- 人任せにしない
家づくりノートの作り方は分かりましたが、分からないことはどうやって調べたらいいですか?
知識が少ないうちは、住宅営業マンの話を聞いても、本当かウソが判断できないだろうし・・
いいところに気が付きましたね!
住宅営業マンの話を聞くのは、情報の真偽を見極められるようになってからがイイと思います。
では、家づくりの情報収集の方法についてお話ししましょう。
家づくりノートを作る際の効率的な情報収集の方法
家づくりの情報収集には様々な方法があります。
どの方法にも「得意分野」「特徴」があるので、自分が調べたいことがハッキリしていたり、一つのことを掘り下げて調べたり、ある程度知識が付いてからは非常に有効です。
ですが、たくさんの情報媒体を集め、全てに目を通すのは非常に骨が折れます。
家づくりノートを作り始めたばかりの段階、注文住宅の知識が少ない間は尚更です。
まずは、注文住宅の情報に特化した住宅会社のカタログを利用して、広く浅く情報を集めましょう。
注文住宅のカタログから、自分達家族の理想の暮らし実現に必要な情報をピックアップし、家づくりノートにまとめれば、時間や手間を省きながら効率的に家づくりを進められますよ。
どうやって家づくりの基礎的な知識を学ぼうか悩んでいました。
確かに、注文住宅を建てるなら、注文住宅を扱っている住宅会社のカタログから情報収集するのが手っ取り早いですよね。
『これから注文住宅を建てよう!』という人達にとって、注文住宅のカタログは情報の宝庫です。
ただし、自社の商品を魅力的に見せたり、得意分野を強調したり、セールスアピールが強い傾向があります。
では、住宅会社のカタログを利用する際の注意点を解説しましょう。
注文住宅のカタログから情報収集する際の注意点
注文住宅のカタログは、これから注文住宅を建てる人向けに作られているので、分かりやすいのが大きな特徴。
そのため、家づくりノートを作り始める際の情報源としてピッタリです。
ですが、注文住宅を売るための広告でもあるため、情報収集として利用する場合は注意が必要。
惑わされないように、注文住宅のカタログから基礎的な知識を学ぶ際の心構えを知っておきましょう。
【注意点①】どの住宅会社が良い・悪いではなく、情報収集の一環としてカタログを見る
家づくりノートを作る段階で大切なのは、「理想の暮らしを実現するために、何が必要なのか、何が必要ないのか」です。
情報収集が目的なのですから、「住宅会社を選ぶ」という視点ではなく、「どんな家で暮らしたいか」という視点でカタログを見るようにしましょう。
【注意点②】カタログに記載の建物のデメリットは書かれていない
注文住宅のカタログに、自社商品である建物のデメリットは書かれていません。
基本的に自社の良い点・メリットしか記載されていないので、全てを鵜呑みにしてしまうと、どれが自分他に向いているか判断できなくなってしまいます。
基本的に、「他社のカタログに記載があるのに、その会社のカタログに記載がないものは、苦手・デメリット」というケースがほとんどです。
【注意点③】自社の最上級グレードをメインに押し出している
注文住宅のカタログにメインで記載されている建物は、その住宅会社の最上級グレードであることがほとんど。
良い物ばかり見てしまうと、イメージと現実のギャップに驚くことがあるので、注文住宅にもグレードがあることを知っておきましょう。
確かに広告なんだから、良いことしか書いてないのは当然ですよね。
こんな風な視点で、注文住宅のカタログから情報収集するなんて思ってもみませんでした。
情報収集を進めていくと、『あのカタログには書いてあったのに、このカタログは触れてもないなぁ〜』など、建物の特徴の違いに気付くようになります。
慣れてくると、カタログに記載されていない裏の意味が見抜けたりしますよ。
注文住宅のカタログから情報収集するメリット
なぜ家づくりノートを作る際の資料に、注文住宅のカタログがピッタリかというと。
他の情報媒体では得にくい、下記のようなメリットがあるからです。
【注文住宅のカタログから情報収集するメリット】
- 最新の注文住宅事情が掲載されている
- 家づくり初心者向けに作られているため理解しやすい
- 住宅会社の特徴が分かりやすい
※得意なデザイン・仕様・性能など - 好み・興味のある記載ページを切り抜ける
- 家族で話し合う際の材料として客観的に判断しやすい
※営業マン等の説明は誘導されやすい - 手軽に手に入れられる
※ほとんどが無料 - 比較しやすい
こうやって見ると、注文住宅のカタログって、家づくりの情報の宝庫なんですね。
初心者の私にはピッタリかも!
意外と見落とされガチなんですが、注文住宅のカタログって、かなり使えるんです。
無料でもらえるので、活用しない手はないですよね。
家づくりノートを作るメリット・デメリット
良いことばかりに思える家づくりノートですが、デメリットがないわけではありません。
では、最後に家づくりノートを作るメリット・デメリットに触れておきましょう。
家づくりノートを作るメリット
- 理想のマイホームのイメージが明確になる
- 家族全員・担当者と方向性を共有できる
- 集めた情報を整理しやすい
- 知識を蓄積・更新しやすい
- 様々なアイデア・気付きが生まれる
- 思いついたアイデアを忘れずにすむ(備忘録)
- 実現したいイメージが明確に伝えやすくなる
- 費用や使用・性能を比較検討しやすい
- 不動産会社・住宅会社の担当者に緊張感を与える
- 家族の思い出として残る
家づくりノートを作るデメリット
- 作るのが面倒
- 時間がかかる
- 何を書けばいいか分からない・迷う
- 必須事項が漏れると気が付きにくい
絶対失敗したくないから、すぐに家づくりノートを作り始めようと思っていましたが・・
注文住宅のカタログを活用すれば効率的になるとはいっても、全部調べるとなると手間や時間が相当かかりそうですね・・
日々の生活や仕事で忙しいお家だったら大変だ〜できるかなぁ?
確かに、家づくりノートを一から作るとなると、非常に大変です。
時間や手間を省いて、効率的に家づくりノートを作りたいなら、テンプレート(ひな型)の活用がおススメですよ!
初めての注文住宅ならテンプレートから始めよう!ーまとめ
『家づくりノートを作るなんて、なんだか面倒だなぁ〜』と思っている、そこのあなた!
時間と手間を惜しんで、一生に一度かもしれない家づくりで失敗したいですか?
とはいっても、初めての注文住宅で経験も少ないのに、真っ白の状態から家づくりノートを作るのは骨が折れます。
そんなときに役立つのが、家づくりノートのテンプレートです。
家づくりノートのテンプレートを活用して手間と時間を節約!
家づくりノートのテンプレートには、どんな項目が記載されているのでしょうか?
種類によって様々ですが、大抵は下記のような項目が設定されています。
【家づくりノートテンプレートの主な内容】
- 要望・希望記入シート
- 基本的な家づくりの流れ・スケジュール
- 資金計画シート
- 住宅展示場・見学会チェックシート
- 土地探しチェックシート
- マイホームのプランニングシート
- 家づくりの豆知識
などなど
もちろん、更に細かく記入できるように工夫されているテンプレートが多いので、全て自分で調べるのと比べると、大幅に時間と手間を短縮できます。
空白を埋めるだけですから、真っ白なページに全て書き込むよりも効率的なのは当然です。
家づくりノートの作り方が間違っていないかヒヤヒヤして書き進めるのに比べたら、ずいぶん作りやすそうですね。
そう考えると、テンプレートを活用するメリットは計りしれませんね!
テンプレートを利用するデメリット
ですが、デメリットがないわけではありません。
テンプレートといっても完璧と限らず、家づくりノートに書き込むこと全てが網羅されていないかもしれません。
家づくりノートのテンプレートに頼りすぎると、記載が漏れていても気付かないので、要所要所で必須事項が漏れていないかチェックしましょう。
自分達家族のオリジナル家づくりノートのベースとして、テンプレートを利用するといいですね。
テンプレートだけで不十分な項目は、ドンドン書き込んでいきましょう
そうすることで、家づくりノートの完成度がグングン上がり、理想の暮らしに近付きますよ。
家づくりノートのテンプレートを手に入れる方法
家づくりノートのテンプレートは様々な方法で手に入れることができます。
【家づくりノートのテンプレート入手方法】
- インターネットで検索してダウンロード
- 家づくりの雑誌・書籍の付録を探す
- 配布している住宅会社でもらう
などなど
様々な方法で家づくりノートのテンプレートを手に入れることができますが、完成度にかなり差があるので注意してくださいね。
複数のテンプレートを比較して、理想のマイホーム実現に必要な部分だけを抜き取り、組み合わせるのも効果的です。
そっか〜、テンプレートだからといって、どれでもイイわけじゃないんだ・・
注文住宅でおススメの家づくりノートのテンプレートってありませんか?
完成度の高い家づくりノートのテンプレートが欲しい方は、下の記事を参考にしてください。
同時に注文住宅のカタログも取り寄せられるので、一石二鳥ですよ!
■ 家づくりノートを作る際の情報種集には注文住宅のカタログが有効
■ 家づくりノートのテンプレートを活用すれば手間と時間が省けて効率的
fa-hand-o-down注文住宅のカタログ請求活用法を紹介!