【住宅ローンの豆知識】今は何で金利が安いの?金利変動の仕組みとは
こんな人におススメの記事です!
■ 住宅ローンの金利変動の仕組みについて知りたい人
■ 固定金利と変動金利のどちらにするか迷っている人
■ 家づくりで失敗や後悔したくない人

こんにちは!建築士のしみゆうです。

マイホームの購入を意識しだすと気になるのが、住宅ローン金利の動向ではないでしょうか?

一般的に、「金利上昇時は固定金利が有利」と言われ、「金利下降時は変動金利が有利」とされています。

 

しかし、将来の金利の動向を踏まえた住宅ローン選びを心掛けるなら、「金利変動の仕組み」を知っておくことが大切です。

今回は、どうなれば金利が上昇し、どうなれば金利が下降するか、住宅ローンの金利変動の仕組みについてまとめてみました。

住宅ローンの金利が上がるのはいつ?

住宅ローンの金利上昇のタイミングが分かれば・・

初家さん

家計の負担を減らすために、低い金利で住宅ローンを組みたいんですけど・・

 

これから先の住宅ローンの金利ってどうなるんでしょうか?

しみゆう

「まだまだ金利は上がりません!」なんて言い切れたらイイのですが・・

 

将来の住宅ローンの金利動向は、「どんな高名な経済学者でも分からない」と言われているんです。

初家さん

やっぱり、そうですよね~

 

理想のマイホームに近付けるために、もっと時間をかけて検討したいんですけど、その間に金利が上がってしまわないか気が気じゃなくて・・

しみゆう

では、住宅ローンの金利変動の仕組みに目を向けてみてはいかがですか?

 

もちろん、必ず予想通りになるとは限りませんが、住宅ローンの金利変動には順序もあるので、参考になると思いますよ。

 

住宅ローンには、大きく分けて「変動金利」と「固定金利」があります。

この2つには正の相関関係があり、一方の金利が上昇しているのに、もう片方の金利が下がることはほとんどありません。

今後の住宅ローン金利の動向をいち早く知るためにも、「金利変動の仕組み」を知っておきましょう。

「固定金利と変動金利」についての詳細へは、下記のリンクから移動できます。

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住宅ローンの金利変動の基準となる指標とは

住宅ローンの金利変動の指標となる物差しは何?

一般的に、「金利は景気に左右される」と言われています。

これは、景気が上向くと収入が増加し、物が売れるようになるため、起業の設備投資(生産性向上)への重要が高まり、金利が高くてもお金を借りてくれるからです。

 

しかし、逆に景気が悪くなると設備投資への需要が低下してしまうため、金利が低くないとお金を借りてくれません。

住宅ローンにも同じことが言えるのですが、「変動金利」と「固定金利」では異なる指標を基に金利変動を行っているんです。

変動金利の指標となる短期プライムレート

変動金利での住宅ローンの適応金利は、「短期プライムレート」や「無担保コール翌日物金利」などを指標として決定しています。

金融機関にとって変動金利はリスクが小さいため、住宅ローン金利の見直しがそれほど頻繁ではありません。

短期プライムレートとは

民間の金融機関が優良企業に対して短期融資(期間1年以下)を行う際に適用する最優遇貸出金利のこと

現在では、新短期プライムレート(市中金利に連動した最優遇貸出金利)を採用している金融機関も増えている

無担保コール翌日物金利とは
金融機関同士で交わされる無担保の超短期取引(満期日1日)で採用される金利のこと

固定金利の指標となる長期プライムレート

固定金利での住宅ローンの適応金利は、「長期プライムレート」や「新発10年国債利回り」などを指標として決定しています。

金融機関にとって固定金利は変動金利に比べてリスクが大きいため、頻繁に住宅ローン金利の見直しが行われ、融資の実行が1ヶ月違うだけで適用金利がかなり変わることがあるので、注意が必要です。

長期プライムレートとは

民間の金融機関が優良企業に対して長期融資(期間1年以上)を行う際に適用する最優遇貸出金利のこと

現在では、新長期プライムレート(短期プライムレートに一定の利率を上乗せしたもの)を採用している金融機関も増えている

新発10年国債利回りとは
新規に発行された国債(償還期間10年)の流通利回りのこと

初家さん

うーん、分かったような・・分からないような・・

 

私のような金融の素人には難しすぎますよ。

しみゆう

まぁ、説明しといてなんですが、ここまで知っておく必要はないかもしれませんね・・

 

ですが、「住宅ローンの金利が景気に大きく左右される」ということは覚えておいてくださいね。

初家さん

分かりました。

 

と言うことは、金利が低い今(2017年10月)よりも景気が良くなると感じる前に住宅ローンを組めばイイんですね!

しみゆう

まぁ、そういうことです・・

 

(それができたら誰も苦労しないんですけどね・・汗)

初家さん

でもよく考えたら、「景気が良くなると感じる前」って難しくないですか?

 

他に、もっと分かりやすい目安ってないのかな・・

しみゆう

たしかに、景気が良くなったと肌で感じた頃には、住宅ローンの金利が上昇した後かもしれませんね。

 

では最後に、もう少し分かりやすい住宅ローンの金利変動を知る方法を紹介しましょう。

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先に上昇するのは変動金利と固定金利どっち?ーまとめ

固定金利と変動金利のうち先に上昇するのはどっち?

住宅ローンの金利は、「変動金利と固定金利が同じタイミングで変動する」と思われている方も多いのですが、実はそうでもありません。

過去の住宅ローン金利の変動推移を見ると分かるのですが、実際は「変動金利」に先だって「固定金利」が変動する場合がほとんどなんです。

 

なぜかと言うと、金融機関にとっての「変動金利」は金利変動によるリスクが少ないのですが、「固定金利」はリスクが大きいため、頻繁に金利の見直しを行わなければなりません。

なので、「固定金利の動向」を見ておくと、今後の「変動金利の動向」をある程度予測することが可能なんです。

これは、「変動金利は実態で決定され、固定金利は予測で決定される」という謂れでもあります。

 

と言うのも、「実態」の前に「予測」がある、というのが一般的なので、

住宅ローン金利が上昇する時は、「変動金利が上昇する前に固定金利が上昇」しますし、

住宅ローン金利が下降する時は、「変動金利が下降する前に固定金利が下降」することがほとんどなんです。

初家さん

へ~っ!住宅ローン金利の変動にも法則があるんですね。

 

と言うことは、今みたいな低金利では、先に固定金利が上がる可能性が高いということですか。

しみゆう

そうですね。

 

現在はかなり低金利なので、今後大幅に金利が下降する可能性は少なく、上昇傾向にあると言われています。

 

なので、変動金利の前に固定金利が上昇する可能性が高いと言えますね。

初家さん

じゃあ、今みたいな低金利だと固定金利の動向予想は難しいんですね。

 

私は固定金利にしようと思っていたので、少し残念です・・

 

もしかしたら、変動金利に考え直した方がイイのかなぁ~

しみゆう

チョット待ってください。

 

たしかに住宅ローンの金利には目安となる指標があり、少し先の変動なら予測できる法則のようなものもあります。

 

しかし、いくら金利変動の仕組みを知っていても、ずっと先の金利変動を予測する術はありませんし、それを予測できる人もいませんよ。

初家さん

でもそれじゃあ、変動金利にするか固定金利にするか決められないですよ。

 

結局は運次第ってことですか・・?

しみゆう

たしかに将来の金利動向を予測することはできませんが、以前お話したように、家づくりで大切なのはお金の損得だけではありません。

 

幸せな生活を維持するためには、予期せぬ金利変動に耐えられる資金計画こそが大切なんです。

初家さん

たしかにそうですね!

 

住宅ローンのことばかりに気を取られていて、本当に大切なことを忘れるところでした!

しみゆう

そう、マイホームを手に入れるだけが目的ではなかったハズです。

 

家族との幸せな生活の実現を心掛け、家づくりを進めることが大切ですよ。

今回の問題解決と総まとめ
■ 変動金利と固定金利では異なる指標に基づいて金利水準が決定される
■ 住宅ローンの金利は変動金利に先立って固定金利が変動する傾向がある
■ 金利変動の仕組みを知っていても将来の金利動向の予測まではできない
■ 予期せぬ金利変動に耐えられる資金計画をしておくことが大切
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