■ 住宅ローンによる家計の破たんが心配な人
■ 家づくりで失敗や後悔したくない人
いよいよ住宅ローンの契約なんですけど、
「少しは現金を残しておいた方がイイのかな?」なんて、今になって月々の支払が心配になってきちゃったんです。
なるほど、マイホームの購入が現実味を帯びてくると、皆さん一度はぶつかる壁ですね。
ですが、資金計画の際に「ご家族」や「住宅ローンの担当者」と納得いくまで話し合ったんですよね?
もちろん、きちんと話し合ったつもりなんですが・・
なんか漠然とした不安というか・・「本当に大丈夫なのかなぁ」なんて感じるんです。
確かに家づくりは人生の一大イベントですし、初めての経験ばかりなので、様々な不安がありますよね。
特にお金のこととなると、将来のライフスタイルに大きく関わるので、尚更です。
住宅ローンの契約前なら、少しぐらい変更ができることもあるので、このタイミングに「住宅ローンの頭金」や「マイホーム取得に必要な諸経費」について、おさらいしておきましょう。
住宅ローンに必要な頭金はいくら?諸経費って何?
「住宅ローンを組むには、最低でも物件価格の20%の頭金と諸経費が必要」と、言うことを耳にしたことはありませんか?
例えば、「土地」と「建物」の合計購入価格が4000万円の場合なら、下記のような感じです。
必要な頭金:4000万円(土地建物価格)×20%=800万円
必要な諸経費:4000万円(土地建物価格)×5%(一般的な新築一戸建)=200万円
マイホームを購入に用意が必要な現金:800万円(頭金)+200万円(諸経費)=1000万円
なんと、以前は4000万円の新築一戸建だと、1000万円の頭金を用意できなければ、購入することができませんでした。
ですが、実はコレずいぶん昔の話なんです。
と言うのも、以前の住宅ローンは「物件価格の80%迄」しか借りられなかったんですよね。
しかし、現在の住宅ローンでは、「物件価格の全て(100%)」を借りることが可能なプランもありますし、「諸経費」さえも金融機関から借り入れることができるようになっています。
なので、極端なケースを挙げると、「貯金が0」でもマイホームを購入することができるんです。
諸経費って、「土地」や「建物」の購入以外で必要になる費用のことですよね?
そうですね。
- 「固定資産税」や「土地や建物の登記に必要な登録免許税」などの税金
- 「融資手数料」や「保証料」などの住宅ローンを組むために必要な費用
- 「火災保険」や「団体信用生命保険」などの保険料
- 「司法書士報酬」などの手数料
- 「引越し」や「家電・家具購入」などの費用
これらが主な諸経費ですが、新築なら物件価格の3~7%(中古物件5~10%)が必要と言われています。
でも、今では「諸経費」を全額貸してくれるくれるローンもあるんですよね!
確かに金融機関によっては「諸経費」も貸してくれますが、住宅ローンに比べて金利が高いので、家計破たんの危険性UPにも繋がってしまいます。
もし「諸経費ローン」を組むなら、資金計画に細心の注意を払う必要があることを覚えておいて下さいね。
マイホームを購入するベストタイミングは何時?
「頭金」も「諸経費」も貸してもらえるんだったら、住宅ローン金利が低い今はマイホームの買い時なんですね!
そんなに慌てないでください。
現在はローンの金利が低いと言っても、金融機関が貸してくれなければ意味がありませんし、「お金をたくさん借りる」場合には、様々な注意点があるんです。
現在は住宅ローンの金利が低く、諸経費もローンを組むことができるようになったので、手軽にマイホームが購入できるようになりました。
しかし、手軽になったからこそ、今まで以上にマイホームの購入に注意しないといけないんです。
というのも、頭金が少ない場合は「借入限度額」が低く設定されることが多く、もし資金が借りられても、一般のローンより金利が高くなってしまっては、負担が大きくなってしまいます。
それに、簡単にお金が借りられるからといっても、ずさんな資金計画では将来的に家計が破たんしてしまい、マイホームを手放すことになってしまうかもしれません。
とは言っても、十分な「頭金」や「諸経費」が貯まるのを待っていたら、マイホームを購入できるタイミングがいつになってしまうか分かりませんよね。
確かにそうですね。
お金を貯めている間に「消費税」や「住宅ローンの金利」が上がってしまったら、予定していた以上の貯金が必要になってしまうかもしれませんし、
十分な収入が得られなくなる「定年退職後」まで住宅ローンの支払いが残ってしまうようでは、老後のライフスタイルに対する不安も否めません。
「頭金」や「諸経費」を貯めるのに時間をかけないで、家計の破たんも防げて、その上老後のライフスタイルの心配もしないで済む方法なんてあるんですか?
では、家計破たんを防ぐためにも、「頭金や諸経費に必要な貯金額」や「マイホームを購入するタイミング」について、もう一度整理してみましょう。
家計の破たんを防ぐためにできることーまとめ
では、質問です。
「あなたがマイホームを購入する理由は何ですか?」
それは、賃貸で家賃を払い続けるのは勿体ない気がするし、マイホームを持つことで「安心」や「満足感」が得られると思うんです。
なにより、家族みんなで幸せに暮らしたいからです。
では、あなたがマイホームを購入することで感じる「不安」や「心配」は何ですか?
やっぱり、将来的に家計が破たんして、住宅ローンの支払いが滞ることですね。
せっかくのマイホームを手放すことになるでしょうし・・お金に苦労することになると不幸になる気がします。
じゃあ、マイホームを購入しても家計を破たんさせないために、気を付けておきたいことをまとめてみますね。
①無理のない支払い金額で住宅ローンを組む
極端なことを言うと、いくら月々の支払が多くても、いくら高額なマイホームを購入しても、月々の住宅ローンの返済さえ滞らなければ、何ら問題はありません。
なので、まずは「月々無理なく支払える金額」や「年間に必要な維持費(税金・メンテナンス費等)」を調べてみましょう。
「家づくりの資金計画の計算方法と注意点」についての詳細へは、下記のリンクから移動できます。
②将来のライフスタイルを見据えた資金計画を心掛ける
今は無理なく住宅ローンの支払いができても、突然の「病気」や「リストラ」などによって、ライフスタイルが激変してしまうかもしれません。
ですが、ある程度の現金を残しておけば、万が一に対処する時間に余裕が生れるので、問題を乗り越えられる可能性が大幅にUPします。
「将来を見据えた家づくりの資金計画」についての詳細へは、下記のリンクから移動できます。
③マイホームを賃貸で貸し出すことを考えておく
マイホームを購入する際は、近隣の同じような「広さ」や「条件」の家賃相場を調べておきましょう。
月々の支払いより高い金額で貸し出すことができれば、急な「転勤」や「ライフスタイルの変化」などにも対応することが可能です。
④住宅ローン残高よりも売却価格が高くなるようにしておく
住宅ローンの残高よりマイホームの売却価格が高ければ、もし家を手放すことになっても、お金に困る可能性はほとんどありません。
住宅ローンの「頭金」や「繰り越し返済」で残高を調整することもできるので、自分のマイホームの「現在の価値」を知っておきましょう。
以上のことに注意しておけば、家計破たんのリスクを減らすことができますよ。
初家さんのマイホーム購入計画では、幾つクリアできそうですか?
資金計画については以前、教えてもらっていたので、「月々の支払い」や「将来の収入の変化」は問題なさそうですし、
近隣の家賃相場で貸し出せば、住宅ローンを払っていけそうです。
でも、マイホームを売却しても、住宅ローンの残高が残ってしまうかもしれません・・
3つクリアできているなら及第点と言えますし、かなり家計破たんの危険性は低いと言えるでしょう。
それに、全てクリアするのを待っていては、いつまで経ってもマイホームを購入することなんてできませんし、リスクが0になることなんてありえません。
マイホームの購入って、勢いだけで決めちゃう人がいるそうですけど、
こんな風にリスク回避の方法を考えておくことが大切なんですね。
その通り!
ですが、「マイホームを手に入れる満足感はお金だけでは換算できない」や「買いたい時が買い時」とおっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。
実は私も同意見なんですが、まずは少し冷静になって、「資金計画」や「将来のライフスタイル」について見直すことも大切ですよ。
■ リスクばかり気にしていては、マイホーム購入の機会を逃してしまうかも
■ マイホームを「購入する理由」「購入しない理由」を見直し、明確にしておく
■ 家計破たんを防ぐには、リスク回避の方法を考えておくことが大切