■ 家づくりで見落としがちな失敗をしたくない人
■ 家づくりで失敗や後悔したくない人
注文住宅でのニオイに関する失敗例は?
- 梅雨時の室内干しの臭いが気になる
- オープンキッチンは思っていたよりも臭いが他の部屋に広がってしまう
- 1階の階段下にトイレを設置したら、2階にも臭いが上がってくる
- 思っていたよりも、新築特有のニオイが気になる
- リビングの掃き出し窓の横が隣家のガレージなので、排気ガスの臭いが気になって窓を開けられない
- 隣が公園なので、秋になるとキンモクセイの匂いが気になる
- 高気密住宅は思っていた以上にニオイがこもりやすく、主人のタバコの臭いが部屋についてしまった
- リビング階段にしたら、2階に居てもキッチンのニオイが気になる
- ペットのトイレを置いている部屋に換気扇を付けなかったので、部屋に臭いがこもってしまう
- ダイニングに吹き抜けがあるので、食事のニオイが家全体に広がってしまう
- 二世帯住宅だが間仕切りがないので、親世帯のニオイが気になる
- キッチンに勝手口がないので生ゴミを外に出すのが面倒になり、ついキッチンに置きっ放しにしてしまって臭い
- 窓の付いていないシューズボックスを選んでしまったので、靴の臭いが逃げない
- WIC(ウォークインクローゼット)に窓を設けなかったので、換気ができずニオイや湿気が気になる
ニオイは目に見えないので実際に体験しないと気付きにくいのですが、住み始めてからでは対処法が限られてしまいます。
なので、間取り計画の段階で対策を考えることが、満足できるマイホームを手に入れるためのコツと言えます。
ニオイに関する失敗を防ぐコツ
では、ニオイに関する失敗をしないためにも、間取り計画の段階から知っておきたい注意点とコツについてご紹介しましょう。
- 外壁に面した部屋なら簡単に換気扇を設置できるので、設置を検討する
- できるだけニオイが出やすい部屋を建物の中心に配置しないように計画する
- ペットを飼う場合は、事前にペットのニオイ対策を取り入れる
- 家族に喫煙者がいる場合はできるだけ喫煙する部屋を決めて、換気計画を忘れない
- 公園や近隣施設からのニオイにも配慮した間取りを心掛ける
- 敷地の環境によっては季節特有のニオイが発生することもあるので、事前に調べておく
- 消臭機能付き壁紙の採用を検討する
- 階段や廊下・吹き抜けはニオイの通り道になりやすいので、間取り計画時に配慮する
- 1階と2階の平面図を重ね合わすとニオイの広がりを想像しやすいので、検討材料に取り入れる
- 部屋だけでなく、収納のニオイ対策も忘れない
間取り計画では、室内のニオイにだけ注目しがちですが、近隣施設などのニオイにも気を配っておくことが大切です。
住み始めてから気付いたニオイには、空気清浄機や脱臭機を採用するといった方法もありますが、イニシャルコストだけでなくランニングコストにも注意が必要です。
新築特有のニオイが気になる場合の対策は?ーまとめ
間取りの工夫で対処できるニオイも多いのですが、マイホームが完成してみないと予想できないニオイもあります。
そうです。新築特有のニオイです。
このニオイの主な原因は、壁紙や集成材・合板・新建材に使用されている接着剤に含まれている化学物質と言われています。
中には、新築のニオイが好きといった人もいるのですが、ニオイの感じ方は個人差が大きいので、不快に感じる人には我慢できないものです。
この新築特有のニオイの対処法にはベイクアウトと呼ばれる、人工的に室温を30~35℃に上げることで化学物質の揮発を促進させた後に換気を行うといった方法もあるのですが、
デメリットがない訳でもなく、最近の新建材には効果が弱いとも言われています。
それに、現在の注文住宅は気密性も良くなっているので、部屋を閉め切ってしまうとニオイが逃げなくなってしまい、家具などに移ってしまい長引くことも少なくありません。
ですが、何の対策も行わなければ、新築特有のニオイが薄れるまでにかなりの時間がかかってしまうので、手軽にできるニオイ対策をご紹介します。
その対策とは、とにかく室内の風通しを良くして化学物質の揮発を促進させ、その原因となるニオイを家具などの他の部材に移る前に室外に排出することです。
なので、出来るだけ部屋を閉め切らずに扉や窓を開けておくように心掛けて下さい。
その他にも、天日干しも有効なので、取り外せる部材や真新しい家具などは天気の良い日に家の外に出すことも効果的です。
少し地味な方法ですが、誰にでも簡単にできる方法なので一度試してみて下さい。
余談ですが、
住宅営業マンの中には、「我社はF☆☆☆☆(フォースター)の建材を使っているので、シックハウスやニオイの心配はありません。」と言う人がいますが、あまり鵜呑みにしないで下さい。
何故かと言うと、
現在では、ほとんどの住宅会社はF☆☆☆☆の建材を使用しているので、別段素晴らしいことではありませんし、
F☆☆☆☆とは、建材などの接着剤に含まれる化学物質の中の一つである、ホルムアルデヒドの発散速度に限った基準なので、ニオイがない訳でもありませんし、100%安全とも言い切れません。
なので、眉唾物であることを、あたかも特別で素晴らしいことのように説明する住宅営業マンには気を付けて下さい。
具体的な家づくりに関するご質問やご相談があれば、「お問い合わせフォーム」や「コメント欄」から問い合わせていただければ、
建築士の目から見たご返答をさせていただきます。
■ 住み始めてから気付いたニオイ対策には、脱臭機や空気清浄機といった方法もある
■ 間取りや換気計画の工夫で行えるニオイ対策は、ランニングコストが安価なので満足度が高い
■ 新築特有のニオイ対策には、できるだけ閉め切らずに風通りを心掛けることが効果的