住宅会社との契約の前に!工事に関する7つのコストダウン
こんな人におススメの記事です!
■ 家づくりの工事に関するコストダウンを知りたい人
■ コストパフォーマンの高いマイホームが欲しい人
■ 家づくりで失敗や後悔したくない人

しみゆう

前回は、建物の仕様で出来るコストダウンをご紹介しました。

 

続いて今回は、建物の工事に関するコストダウンをご紹介しますね。

初家さん

家づくりは難しいと感じていましたが、

 

自分達でもコストダウンの提案が出来るんですね。

しみゆう

始めたばかりは知識が少ないので家づくりを楽しめない人も、

 

それなりに知識が増えると応用できるようになるので、家づくりが楽しくなることが多いんですよ。

初家さん

楽しみながら、理想の家づくりが出来るって最高ですね!

 

コストダウンも事前の情報収集が大切です

工事で出来るコストダウンについてインターネットで情報収集しているところ

こんにちは!建築士のしみゆうです。

工事に関するコストダウンといっても、マイホームの工事が始まってから検討していては間に合いません。

工事が始まる前に検討しないと、実現できるものも実現できなくなってしまいます。

 

それに、コストダウンの方法を知らなければ、住宅会社に相談することも出来ません。

一つでもたくさんの家族の要望が叶えられる様に、事前にコストダウンについての知識を知っておいて下さいね。

工事で行うことが出来る7つのコストダウン

工事で出来るコストダウンの7つのうちの1つDIYをやってみた

では、工事で行うことが出来る代表的なコストダウンをご紹介します。

分かりやすい様に、具体例も上げていきますね。

工種(工事の種類)を減らす

建物を建てるには、「基礎工事」や「大工工事」「塗装工事」などの様々な種類の工事が必要です。

ですが、建物によっては「塗装工事は軒裏だけ必要」や「タイル工事は玄関土間だけ」などの様に、少しだけ工事が必要な工種が含まれていることがあります。

 

職人さんの手間賃は時給ではなく日当のことが多く、1時間だけの作業でも1日分の費用が必要となる場合が多いんです。

こんな時は、軒裏の材料を塗装済みの建材に変更したり、玄関土間をタイル仕上げではなく左官仕上げなどにすれば、工事の必要が無くなる工種(工事の種類)が出来るのでコストダウンになります。

造作家具を大工さんに作ってもらう

造り付けの造作家具は一体感もありデザイン的に優れているものが多いので、マイホームへの導入を検討している人も多いのではないでしょうか。

しかし、特注の家具は高価ですし造り付けの場合は現場作業もあるので、かなりのコストアップになってしまいます。

 

そんな時は、大工さんに作ってもらえないか相談してみましょう。

繊細な作業が必要な造作家具の場合は家具職人さんの力が必要ですが、特注の扉などを使用しない場合は大工さんでも造作家具が作れることが多いんです。

そうすれば、造作家具工事の費用を半分以下に抑えられることも出来ますよ。

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レンタルの仮囲いを使用しない

仮囲いとは、工事現場への進入を防ぐためのバリケードの様なものです。

最近ではレンタル業者から借りることが増えたのですが、昔は工事業者が自社で用意していたので、住宅会社や工務店によっては使わなくなったバリケードが倉庫に眠っていることがあります。

 

確かにレンタルの仮囲いに比べると昔のバリケードは見栄えが悪いのですが、仮囲いはマイホームが完成すれば必要無くなるので、新しい暮しには影響しません。

それに、レンタルに頼らなければ数万円のコストダウンが出来るので、住宅会社に聞いてみることをおススメします。

(実際に私が担当した現場でも、工務店からバリケードを無料で借りて設置したことがあります。

その時は、仮囲いの距離が短かったので4万円位のコストダウンでしたが、凄くお施主さんに喜んでいただきました。)

DIYを利用して、自分達で施工を行う

最近増えていますが、職人さんに頼らずに自分達の力で工事を行えば、人件費をコストダウンすることが出来ます。

工事の中でも「室内の簡単な塗装(塗装工事)」や「室内の漆喰塗り(左官工事)」などは、「プロの様な仕上げ」は出来なくても、「味のある仕上げ」なら工事の経験がなくても可能です。

(家族でワイワイ言いながら作業をするのは楽しいですし、良い思い出にもなります。)

 

なにより、自分達の手が加わったマイホームには人一倍愛着が沸くものです。

もちろん、全ての準備を自分達でするのは大変なので、「材料」や「道具」は住宅会社に用意してもらって、職人さんのアドバイスを受けながら工事をすれば意外と上手くいくもんですよ。

職人さんに工事のサービスをお願いする

工事中に現場を訪れた際に「ここに棚があったら良いな~」「インターネットで手に入れたタオル掛けを付けて欲しい。」なんて思うことがあるかもしれません。

当然ですが、正式に工事を依頼すれば追加費用が必要です。

しかし、職人さんがいる時ならサービスで工事をしてくれることもあるので、コストダウンになります。

 

もちろん、職人さんの好意に甘えることになるので無理強いは出来ませんし、良い関係が築けていないと了承してくれないかもしれません。

(日頃から、差し入れを持って現場に足を運んでおくと、職人さんと良い関係を築きやすいので参考にして下さいね。)

 

しかし、注意して欲しいのですが、職人さんに直接交渉するのは控えたほうが賢明です。

何故かというと、職人さんには勝手に「工事の追加」や「費用の調整」をする権限は無いので、後々で「金銭トラブル」や「工事トラブル」などになることがあるんです。

(職人さんは、あなたが「住宅会社に幾ら払っているか」や「自分の専門の工種以外の工事予定」を知りません。)

トラブルにならないためにも、住宅会社の「担当者」や「現場監督」に相談するようにして下さいね。

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分離発注を利用する

「電気工事」や「給排水工事」などの他の工種との絡みが強い工事は、プロでなければ工事管理が難しいのですが、

「地盤改良工事」や「外構工事」「カーテン工事」「エアコン工事」などは、他の工種との絡みも少く、工事管理も意外と簡単です。

そんな工事を分離発注できれば、中間マージンが省けるのでコストダウンになります。
※工事の責任は住宅会社は取ってくれないので注意して下さい。

しかし、選ぶ工事業者に失敗すると「割高になったり」や「工事の内容に不満が残る」といったこともあるので、よく調べてから実行して下さいね。

分離発注とは

仲介業者を通さずに、専門業者に直接依頼して工事契約を結ぶこと

中間マージンがかからないのでコストダウンに繋がりやすい

後で出来る工事を取り止める

「断熱工事」や「電気工事」「給排水工事」などの内部工事では困難ですが、「クロス工事」や「造作工事」などの内装工事は完了していなくても、生活にそれほど影響はありません。

なので、どうしても予算オーバーしてしまう場合は、後で出来る工事を取り止めればコストダウンすることが可能です。

 

例えば、「リビング」や「和室」などの来客がある部屋は内装工事を完了しておいて、「子供部屋」や「寝室」などの家族しか使わない部屋の工事を後回しにするといった方法もあります。

(意外と、壁にクロスを貼っていなくても慣れれば気になりませんし、

子供が小さければ落書きなどでクロスが汚れることもあるので、子供部屋などにクロスを貼らない人もいますよ。)

コストダウンの相談は工事請負契約の前にするーまとめ

工事で出来るコストダウンは工事請負契約前に相談することが重要

初家さん

なるほど。

 

工事でも、こんなにたくさんのコストダウンの方法があるんですね。

しみゆう

しかし、一つ注意して欲しいことがあります。

 

このような工事でのコストダウンはトラブルの素になりやすいので、必ず住宅会社との契約前に伝えておきましょう。

初家さん

はい。分かりました。

 

「住宅会社とトラブルが起きてしまうと、家づくりに失敗してしまうかもしれない」と言うことですね。

しみゆう

その通り!「お金」と「工事内容」については、家づくりの中でも非常に多いトラブルなんです。

 

なので、覚書などで書面に残せばトラブルを回避できることが多いので、覚えておいて下さいね。

 

この様に、工事に関することでも様々なコストダウンの方法があります。

しかし、工事に関するコストダウンを成功させるためには「綿密な工事計画」と「住宅会社の協力」が必要不可欠です。

 

何故かというと、建物を建てる「職人さん」や「建築材料」の準備にはそれなりに時間が必要だからです。

準備時間が少ないと、腕の良い職人さんに依頼できなかったり、建築材料の無駄が出たりするので、満足できる建物が建てられないかもしれません。

(特に、工事中にコストダウンなどの変更は止めておきましょう。

工事が途中で止まることになり、損害賠償を請求されるかもしれません。)

 

家づくりに成功するためには、早め早めの対処が非常に大切です。

時間に余裕があれば、違う方法での提案も考えられますし、トラブルを防ぐことも出来るんです。

次回は、今まで説明できなかったコストダウンについてご紹介しますね。

今回の問題解決と総まとめ
■ 工事でも様々なコストダウンを行うことが出来る
■ コストダウンには住宅会社の協力が不可欠なので、良い関係を作ることが大切
■ 住宅会社とのトラブルは、家づくりの満足度を下げてしまう
■ コストダウンは契約前に伝えておけばトラブルになりにくい
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