【注文住宅での失敗例】視線にも注意しないと間取り計画がだいなし
こんな人におススメの記事です!
■ 注文住宅での視線に関する失敗例を知りたい人
■ せっかくの間取り計画を台無しにしたくない人
■ 家づくりで失敗や後悔したくない人

注文住宅での視線に関する失敗例とは

注文住宅での視線に関する計画で失敗してしまった

しみゆう

こんにちは!建築士のしみゆうです。

 

前回は、収納計画に関する失敗例について解説しました。

 

今回は、間取り計画で見落としがちな、視線に関する「失敗例」と「秘訣」についてご紹介しますね。

 

  • リビングの扉が開いていると、玄関からリビングの中が丸見えなので恥ずかしい
  • オープンキッチンに憧れていたが、常に片付けておかないとみっともないので面倒
  • 洗面脱衣室にリビングからしか行けないので、来客中にお風呂が使えない
  • リビングに大きな掃出し窓を設置したが、お隣の庭から丸見えなのでカーテンが開けられない
  • 道路面にバルコニーを計画してしまったので、通行人の視線が気になって洗濯物が干せない
  • 隣家との距離が近く、2階の寝室の窓が隣家の子ども部屋の窓の正面にあるので、部屋の中が丸見え
  • 子どもが大きくなったら、ガラス張りのお風呂を嫌がるようになった
  • 2階の子ども部屋に行くためにリビングを通らないと行けないので、子どもの友達が遊びに来たらリビングでくつろげない
  • 玄関と道路の間に目隠しがないので、夏場に玄関を開けっ放しにできない
  • 玄関の横にトイレがあるので、来客中はトイレが使いづらい

しみゆう

視線に関する失敗をしてしまうと、せっかくの開放的な空間が台無しになってしまうかもしれません。

 

意外と気が回らなくて見落としがちですが、忘れずに確認しておきましょう。

視線に関する失敗を防ぐための秘訣

注文住宅での視線に関する失敗をしないように設計図面で隣家の状態について検討した

しみゆう

では、視線に関する失敗を防ぐために役立つ、住宅会社との打合せで気を付けたい注意点と秘訣についてご紹介しましょう。

  • 建物の1階・2階平面図に隣家の窓の位置を書き込み、外部からの視線に注意する
  • 建物の扉や窓を開けた状態で想定して、視線の通りを確認する
  • 隣家だけでなく、前面道路などからの視線にも注意する
  • 実際に敷地からどんなものが見えるか写真を撮って確認してみる
  • 視線が気になる窓からも陽の光が取り入れられるように、すりガラスの採用を検討する
  • 視線が通りにくくなるように、窓の設置する高さを工夫する
  • 闇雲に窓を大きくしない
  • 必要以上に窓を増やさない
  • 子どもの成長など、将来的な感覚の変化にも配慮する
  • 外部からの視線を防ぐために、樹木や目隠しなどの外構計画を活用する

しみゆう

外部の視線に気付くのが住み始めてからでは、カーテンなどの目隠しが主な対処法になるので、部屋の解放感が失われてしまいがちです。

 

ですが、図面だけのリハーサルでは見落としやすいので、実際の敷地に足を運んで間取りを計画しましょう。

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高窓の採用や借景の取り入れで満足度UPーまとめ

注文住宅での視線に関する計画で視線を遮り明かりを取り込むために高窓を採用した

せっかく、室内の明るさを意識した間取りを計画していても、外からの視線が気になってカーテンを閉めっぱなしでは意味がありません。

 

外からの視線の対策としては、

外部サッシのガラスを「透明ガラス」から「すりガラス」に変更したり、視線は通りにくいが明かりは取り入れやすい、写真のような「高窓」の採用が効果的です。

更に、高窓をはめ殺しのFIX窓ではなく、開け閉めの可能な横滑り窓などを採用すれば、「換気」や「通通し」にも期待できるので、

快適な空間を演出しやすく、家づくりに於ける満足度の高さに貢献してくれます。

 

ですが、視線を防ぐだけが全てではありません。

敷地の条件によっては、四季の感じられる樹木を眺められたり、視線が通るからこそ得られる解放感もあるので、

近隣にある眺めのよい風景を積極的に取り入れ、「借景」として活用させてもらいましょう。

 

借景は手入れをする必要もありませんし、特別な費用も必要無いので、取り入れない手はありません。

そのためにも、見られることばかりに気を取られるのではなく、室内から見える景色も意識してみて下さい。

 

今回の問題解決と総まとめ
■ 視線に関する失敗は、住み始めてから気付くことが多い
■ 視線に関する計画で失敗すると、解放感を失いやすい
■ 室内の間取りだけでなく、近隣からの視線にも注意することが大切
■ 高窓や借景を取り入れると、視線に関する満足度がUPしやすい
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