■ 片付けやすいスッキリした生活に憧れている人
■ 家づくりで失敗や後悔したくない人
注文住宅での収納に関する失敗例とは?
- たくさんの荷物が入ると思って奥行きの深いクローゼットにしたが、スーツをかけるには幅が中途半端に余ってしまい、デッドスペースがもったいない
- 階段下のスペースを収納にしたが照明をつけ忘れてしまい、奥の物が暗くて見えない
- 玄関が狭いので、傘置きを置く場所がない
- 事前にタンスの幅を測っていなかったので、予定していた場所に置けなかった
- 以前の住居に比べたら遥かに収納力があるはずなのに、荷物が捨てられなくてあふれてしまう
- 屋根裏に収納スペースを設けたが、ハシゴでの荷物の上げ下げが面倒で使いにくい
- 和室に畳下収納を取り入れたが、湿気が多いのか収納していた服がカビ臭い
- 玄関周りに荷物や上着を置くスペースがないので、ついリビングに置きっ放しにしてしまい片付かない
- 洗面室の収納計画に失敗してしまい、バスタオルなどを置くスペースの余裕がない
- ウォークインクローゼットに窓がないので、ホコリっぽい
- オープンキッチンは吊戸棚がないので、キッチン用品を収納する場所が足りない
- 冷蔵庫の扉の開き勝手を考慮せずに設置位置を決めたので、中の物が取り出しにくい
- 子ども部屋の窓を大きくしたので、タンスを置く場所がない
- トイレに収納を付け忘れてしまい、掃除用具やトイレットペーパーを置く場所がない
- 寝室のクローゼットの折れ戸がベッドに当たってしまうので、扉を全開にできない
- 玄関収納が小さいので靴があふれてしまい、玄関が靴だらけになってしまう
注文住宅での収納に関する失敗は多種多様なので、全てを紹介しきれませんが、
収納計画を検討する際は、闇雲に収納を増やすのではなく、生活動線やシチュエーションに配慮しないと使いづらいので注意して下さい。
収納に関する失敗を防ぐコツと注意点
では、収納に関する失敗を防ぐためにも、事前に気を付けたいコツと注意点についてご紹介しましょう。
- 何処に何を収納するかを平面図に書き込んで、収納力を確認しておく
- 収納の場所だけでなく、扉の開く方向や明るさにも注意する
- 収納は幅だけでなく、奥行きも非常に大切
- ただ広ければ収納しやすい訳ではないので、適度な広さを心掛ける
- 特に日頃から繁盛に使うものには、使うシチュエーションや動線に気を配る
- 下駄箱などの汚れやすい収納には、掃除しやすい素材を取り入れる
- 事前に収納する物のサイズを測っておくことを忘れない
- 風通しや取り出しやすさを考慮しておかないと、予定通り使えないことも多い
- 家族全員のライフスタイルの変化にも対応できる収納計画を目指す
- 現在の収納事情に不満があれば、それを解消できるような効率のよい間取りを心掛ける
- 収納内部にコンセントや照明を設置することも可能なので、必要に応じて導入を検討する
つい床面積で考えてしまう収納ですが、棚を作ったり、タンスなどの家具を置くためには壁が必要になるので、
窓ばかりで壁のない部屋になっていないかを確認しておくことも、収納計画で失敗しないコツと言えます。
収納を増やし過ぎて部屋が狭くなる失敗もーまとめ
間取り計画では収納に関する失敗を防ぐために、とにかく広い収納スペースを確保してしまいがちです。
ですが、ただ広いだけの収納に物を押し込んでしまうと、奥の物を取り出すのが面倒で置きっ放しになることも多く、
収納スペースがあるとういう安心感は、必要のない物もつい捨てずに保管してしまうことに繋がってしまいます。
それに、収納スペースの確保を優先して、リビングなどの生活スペースが狭くなってしまっては、何のために家を建てたのか分かりません。
よく、「1年以上使わない物は捨てても大丈夫」と言われるように、保管しているだけで使わない物は意外と多いハズです。
収納計画で大切なのは、「たくさんの荷物が保管できる場所」をつくることではなく、「必要な場所に必要な物を保管できる場所」をつくることです。
豊かな生活を求めて始めた家づくりが、荷物を保管するための家づくりになってしまわないように、収納の「量」ではなく「質」を意識した収納計画を心掛けて下さい。
具体的な家づくりに関するご質問やご相談があれば、「お問い合わせフォーム」や「コメント欄」から問い合わせていただければ、
建築士の目から見たご返答をさせていただきます。
■ 生活動線やシチュエーションに合わせた収納計画の検討が大切
■ どんなに収納力があっても、余裕に甘えて物を増やすと意味がない
■ 収納計画のコツは、「量」ではなく「質」を高めること