マイホーム購入のベストタイミングは何歳?家を建てる年齢別のメリット・デメリット

※この記事では、購入時の年齢によって大きく左右される、マイホームを取得するメリット・デメリットについて詳しく解説しています。

 

しみゆう

こんにちは!建築士&FP技能士の清水裕一(しみゆう)です。

 

何歳でマイホームを購入するべきか迷っていませんか?

 

『マイホームを建てるぞ!』と意気込んでみたものの・・

「日々の忙しさ」や「初めての経験に対する不安」などが足枷になってしまい、『最初の一歩が踏み出せない・・』という声をよく耳にします。

 

しかし、歳を重ねてから『あの時に家を建てておけばよかった・・』と後悔しても手遅れ。

こんな失敗を防ぐには、『まだ早いかな?』と感じる頃から、将来を見据えて家族の暮らしをイメージしておくことが大切です。

 

というのは、全く同じ家を建てたとしても、購入した年齢により得られるメリット・デメリットが大きく異なるんです。

 

というわけで、初めてマイホームを建てた人達を年代別に分け、特徴やメリット・デメリットについてまとめてみました。

 

これから始まる、家づくりの参考になれば嬉しいです^^

 

 こんな方にオススメの内容です!
■ 年代別の住宅を購入するメリット・デメリットを知りたい
■ 世間の人達が何歳で住宅を取得しているか気になる
■ 何歳を目安にマイホームを購入するべきか迷っている

家を買うタイミングは何歳がいいの?

【2016年国土交通省データ】初めてマイホームを購入した人達の年齢分布

 

上の表は、国土交通省 住宅局が2017年に発表した「平成28年度の住宅一時取得者(初めてマイホームを購入した人)」の年齢分布をまとめたものです。

初めての家を買ったタイミングといっても、必ずしも年齢が低いわけでなく、様々な年代の方々がいらっしゃいますね。

 

じっくり年齢分布の表を見てみると気付きませんか?

 

意外なほどに、住居形態(注文住宅・分譲マンション等)と購入年齢の割合・分布に大きな差がなく。

個々のライフスタイルや好みに合わせて、「戸建住宅にするのか、マンションにするのか」「新築にするのか、中古にするのか」を選ぶ傾向が強いようです。

 

ですが、住宅を購入した年代に注目すると。

30歳代・40歳代が圧倒的多数を占めており、「子育て世代」と呼ばれる方々が大半ですよね。

やはり、「結婚」や「出産」などの家族構成の変化にともない、「住まいのあり方」を意識し始め、住宅購入を決断される方が多いようです。

 

とはいっても、「家は欲しい時が買い時」と言われるように、住まいに対する意識が高まらないと、なかなかマイホームの購入を決断することはできません。

ですが、「住まいに対する意識が高まった時期」と「自分達家族にとって最高の購入時期」が同じと限らないのが難しいところなんですよね・・

 

冒頭でも話しましたが、

ご想像のとおり、マイホームを持つことで得られるメリット・デメリットは、購入する年代によって大きく異なるからです。

 

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【年代別】マイホーム購入のメリット・デメリット

マイホームを購入する年代によりメリットやデメリットが大きく変わる

 

では、マイホームを購入するメリット・デメリットを年代別に深掘りしてみましょう。

住宅購入に関わるメリット・デメリットの感じ方は人それぞれなので、ご自身のライフスタイル・価値観と照らし合わせてみてください。

「自分達家族にとって最高のマイホーム購入時期」が見つかるかもしれませんよ^^

 

20代でマイホームを購入

◇メリット

  • 住宅ローン返済期間を長く設定できる
  • 定年退職までに住宅ローンが完済できる
  • 家づくりにかける時間に余裕が持てる
  • マイホームでの居住期間が非常に長い
◆デメリット

  • 「収入」や「貯蓄」が少ないため、予算の上限額が低くなりやすい
  • 耐久性の低い建物を選んでしまうと、建て替えが必要になる可能性が高い
  • 「家族構成」や「仕事環境」など、将来の不確定要素が多い

 

30代でマイホームを購入

◇メリット

  • 「家族構成」や「仕事環境」などを見据えた家づくりが行いやすい
  • 子育てから解放された親からの援助が期待できる
  • 比較的長い住宅ローンでも現役中に完済できる可能性が高い
◆デメリット

  • 「教育費」と「住宅ローン」の両立が必要
  • 予期せぬライフプランの変更に対応しにくい
  • 公私共に忙しい世代なので、家づくりに時間をかけにくい

 

40代でマイホームを購入

◇メリット

  • 計画的な貯蓄をしておけば、住宅ローンの金利負担を軽減しやすい
  • 家を建てた知人が増えているので、経験・体験談を見本にしやすい
  • 「親との同居」や「介護」などの見通しを立てやすい
◆デメリット

  • 定年退職までに住宅ローンを完済するのが難しい
  • それなりの頭金がないと、購入金額の上限が低くなってしまう
  • 賃貸住宅での家賃負担が長期にわたってしまう

 

50代でマイホームを購入

◇メリット

  • 老後の生活を踏まえた家づくりを想像しやすい
  • 貯蓄に余裕があれば、最新の性能や機能を取り入れられる
  • 将来の収入が計算しやすいので、家計破たんの心配が少ない
◆デメリット

  • 長期間の住宅ローンを組みにくい
  • 健康状態によっては住宅ローンを断られることがある
  • 老後の生活資金を圧迫してしまう恐れがある

 

60代でマイホームを購入

◇メリット

  • 子供達との同居を踏まえた家づくりを想像しやすい
  • 今後の収入が予測しやすいため、無理のない計画が立てやすい
  • 身体機能・ライフスタイルに考慮した間取りを作りやすい
◆デメリット

  • 現実的に住宅ローンの利用が難しい
  • マイホームの居住期間が短い傾向がある
  • 無理な資金計画では社会事情の変化に対応できない

 

 

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ライフプラン・価値観に合わせた準備が大切!ーまとめ

自分達家族のライフプランに合わせたマイホーム購入時期の検討が大切

 

どの年代に最もメリットを感じ、どの年代に最もデメリットを感じましたか?

 

巷の住宅営業マンは、年代別のメリットばかり取り上げて、どんな年代の人にも『今が本当の建て時です!』と言っているようですが・・

(『今は住宅購入を避けるべきです。』という営業マンのセリフを聞いたことがありません(笑)

 

その人にとっての本当の建て時は、「家族構成」や「価値観」「理想のライフスタイル」など、様々な要因によって十人十色のハズですよね。

 

もちろん、マイホームの購入を決断するには、「住宅ローンの金利動向」や「消費税の負担」「政策による優遇措置」など、その時期特有の条件を加味することも大切です。

誰しも損したくないので、『少しでも住宅ローンの金利が低い時期に・・』『消費税の負担が増える前に・・』『住宅ローン控除が受けられるから・・』と、気持ちが焦るのも分かります。

 

しかし、充分な準備をしておかないと、『妥協点ばかりのマイホームになってしまった。』『マイホームを購入したとたん転勤になった。』など、取り返しが付かない事態におちいるかも。

後戻りの難しい家づくりで「失敗」や「後悔」しないためには、様々なことに気を配っておくことが重要だと思います。

 

たとえば、

若いうちに「終の棲家」を意識したマイホームを購入するなら、「現在の生活」や「近い未来の生活」だけを重視した家づくりでは不十分。

「子どもが巣立った後の暮らし」や「身体の無理が利かなくなった際の生活」にも対応できる家づくりを心掛けておきたいものです。

 

このように、「失敗」や「後悔」のない家づくりを行うには、自分達家族の将来を見据えたライフプランを計画していくことが非常に重要です。

もちろん、マイホームを購入したからといって、幸せが保証されるわけではありません。

 

ですが、「マイホームを購入する・しない」は別として、家族で将来のライフプランについて話し合う時間を設けることは、決して無駄ではありませんよ。

この機会に、家族全員の意見を聞いておくといいですね^^

 

今回の問題解決と総まとめ
■ マイホームを購入する年代によって、「メリット」と「デメリット」は大きく異なる
■ 「住まいに対しての意識が高まった時期」がマイホーム購入のベストタイミングとは限らない
■ 自分達家族のライフプランを意識して、マイホームの購入時期を決めることが大切
■ 家族全員で将来のライフプランについて話し合ってみよう

 

将来の暮らしをイメージできていますか?
ライフプランをまとめる際は「家づくりノート」がオススメです。
具体的な「家づくりノートの作り方・書き方」について紹介しています^^

家づくりノートの作り方・書き方を建築士が伝授!テンプレート活用術も解説

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