【注文住宅の外壁材】木質系サイディングのメリットとデメリット+α
こんな人におススメの記事です!
■ 木質系サイディングのメリットやデメリットを知りたい人
■ 注文住宅での外壁材選びで迷っている人
■ 家づくりで失敗や後悔をしたくない人

こんにちは!建築士のしみゆうです。

カントリー風や山小屋風のビジュアルに憧れる方は本物志向の傾向が強く、木目調の窯業系サイディングでなく、無垢の木材を使った木質系サイディングが気になるようです。

ですが、木質系サイディングを積極的に勧める住宅会社はほとんど居らず、情報も少ないので、最終的にはマイホームへの採用を断念してしまう方も少なくありません。

 

ですが、取り扱っている住宅会社が少ないといっても、注文住宅の外壁に木質系の建材が使えない訳ではありません。

今回は、木質系サイディングの「メリット」や「デメリット」だけでなく、メンテナンスについてもまとめてみました。

木質系サイディングの特徴とは

木質系サイディングの特徴とメリット・デメリット

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木の外壁と聞くと、昔ながらの「羽目板」や「焼杉板」をイメージされるかもしれませんが、

現在では、無垢の木材に表面処理を施すことで「防火性」や「耐久性」を向上させた、木質系サイディングを使うことが増えてきました。

メリット

  • 無垢の木材が持つ豊かで見栄えのよい表情が得られる
  • 人工物特有の不自然さがない
  • 熱を吸収しにくく表面温度が上がりにくいので断熱性が高い
  • 「自然」がデザインを手掛ける無垢材には唯一無二のデザイン性が宿る

デメリット

  • メンテナンスを怠ると劣化が早い
  • 表面塗料が厚くなると見栄えが悪くなる
  • 質の高さに比例してコストも上がる
  • 取り扱い店が少ない

木質系サイディングの性能と種類

現在では木質系サイディングにも様々な性能や種類があるので、準防火地域でも使用可能な物もある

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準防火地域では、建物の外壁に耐火性の低い木材は使えないと考えている住宅会社もあるのですが、昔ながらの土塀に羽目板を貼る方法なら問題ありませんし、

表面に特殊な加工を施した木質系材サイディングの中には、防火認定を受けている建材もあるので、たとえ準防火地域にマイホームを建てる場合でも外壁に木質系の建材が使えないわけではありません。

しかし、特殊な木質系サイディングは取り扱っている住宅会社が少なく、費用も高額になってしまうのが現状です。

 準防火地域とは
市街地の火災における危険の「予防」や「排除」を定められた地域のこと

 

地域内に建築する建物の外壁などには一定以上の性能が義務付けられており、有しない建物には建築の許可が下りない

木質系サイディングの中には、

安価な「木質系の繊維を圧縮したMDF系」や「木材の小片を貼り合わせたパーティクルボード系」などの人工的な木質系サイディングも開発されていますが、

木質系サイディングの最大のメリットと言える、無垢の木材特有の自然な風合いが得られなくなってしまうので、個人的には選ぶ価値が見出せないないように思えてしまいます。

やはり、無垢の木材を用いた木質系サイディングには「木目」や「色合い」といった樹種の特徴が色濃くでますし、同じ木目は一つとしてないので、長年暮しても飽きにくく、結果的に得られる満足度は高いのではないでしょうか。

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木質系サイディングのメンテナンスの心得ーまとめ

木質系サイディングの劣化を防ぐためのメンテナンスのコツとは

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最後に、木質系サイディングのメンテナンスについてですが、

いくら表面処理が施されているといっても自然の木材が原料のため、水を含んでしまうと腐朽が進み大幅に寿命が縮んでしまうので、表面の塗膜が劣化するまでに再塗装を行わなければなりません。

ですが、余りにも頻繁に塗装を繰り返してしまうと塗膜が厚くなり、木質系サイディングが持つ最大の売りとも言える本来の風合いがなくなってしまいますので、

定期的に塗装を繰り返すのではなく、建物の立地条件によって異なる塗膜の劣化状況を見極めたメンテナンスが大切です。

 

それに、メンテナンスを怠ると「カビ」や「水染み」などによる変色が発生しやすいので、プロに「染み抜き」や「色合わせ」を行ってもらわないと美観が保てません。

もちろん、天然木材だからこその味とも言えるのですが、塗膜が失われた状態が長期間続くと腐朽が進んでしまい、張替えるしか対処法がなくなるので注意が必要です。

 

そんな将来のメンテナンス費用が心配になる木質系サイディングですが、

「平屋」や「2階建ての1階部分だけ」を木質系サイディングにすれば、メンテナンス時の足場費用が必要なくなるので、プロに依頼しても費用を抑えることができますし、プロに依頼しなくてもDIYによるメンテナンスが可能になります。

このようにランニングコストを抑えれば、多少イニシャルコストが高額な木質系サイディングでもマイホームに採用しやすくなりますし、

自分達でメンテナンスを行えば、よりマイホームへの愛着も深まると思いますよ。

今回の問題解決と総まとめ
■ 無垢材の木質系サイディングを採用することで、他の外壁材にはない独特の風合いが得られる
■ 準防火地域でも対応可能な木質系サイディングも開発されている
■ 木質系サイディングの劣化を防ぐためには、適切なメンテナンスが大切
■ 自分達でDIY可能な範囲だけを木質系サイディングにすれば、メンテナンス費用が抑えられる
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コメント一覧
  1. バカワイン より:

    木質系サイディングって、僕も憧れましたよ。
    でも、コストが高いので、結局レンガにしました。
    (それでも高かったですが・・・w)
    メリット・デメリットが分かりやすくて、勉強になりました。
    特に、劣化が早い点が気になりましたよ。

    • 清水裕一|しみゆう しみゆう より:

      メッセージありがとうございますm(__)m

      「無垢の木の風合い」ってイイですよね~

      いったん、傷み始めると劣化が早いので、
      定期的に状態をチェックして、
      早め早めのメンテナンスが長持ちさせるコツですね。

      レンガの外壁は耐久性も高いですし、
      独特の風合いも得られるのでイイと思います。

      どんなお家か見てみたいです(≧◇≦)

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