■ 将来的な家計破たんによってマイホームを手放したくない人
■ 家づくりで失敗や後悔したくない人
こんにちは!建築士のしみゆうです。
家づくりを始めると、「もっと割安の土地ないかなぁ~」「少しでも坪単価の安い住宅会社を見つけないと・・」といった具合に、「土地」や「建物」の値段ばかり気にしていませんか?
「少しでも安くて質の高い家が欲しい!」というお気持ちも分かりますが、
もし心当たりがあるなら、もう少し広い視野で家づくりに取り組むよう見直すべきかもしれません。
と言うのも、住宅ローンにまで気が回らなかったせいで家計破たんに陥ってしまい、マイホームを手放すハメになる人達が後を絶たないんです。
せっかく苦労してマイホームを手に入れても、こんなことで失ってしまっては意味がありませんよね。
そんな住宅ローンによる家計破たんを防ぐためには、目に見える「土地」や「建物」の値段だけでなく、長期間にわたる住宅ローンの返済計画に気を配っておくことが大切です。
今回は、住宅ローンの総まとめとして、家計破たん防止に役立つ住宅ローン選びの秘訣を紹介します。
あなたに向いているのは変動金利?それとも固定金利?
住宅ローンについての知識は増えたと思うんですけど・・
変動金利と固定金利のどっちにするか、まだ踏ん切りがつかないんです・・
「変動金利と固定金利のどっちが得か」というのは、住宅ローンを完済するまで答えが出ないので、悩むのも仕方ありませんね。
そんな初家さんのために、自分向きの金利タイプが分かる診断テストを作ってみたので、下記の問に〇✕で答えてみませんか?
〇✕チェックで私に向いている住宅ローンの金利タイプが分かるんですか!?
もちろん挑戦します!
金利タイプ診断テスト
- 月々の返済に余裕がある
- 借入総額が少ない
- 返済期間が短い
- 年収分以上の貯蓄を残している
- マイホーム以外に換金できる資産を持っている
- いざとなったら収入を増やすことができる
- いざという時の資金調達先(親等)がある
- 将来の収入の変化が予測できる
- 将来的なライフスタイルの変化による支出が予測できる
- 元利均等返済を考えている
- 繰り越し返済を考えている
- 返済負担率の限界まで借り入れを行っていない
- 資産価値の下落しにくい物件を購入した
- 将来的に転職する予定がない
- マイホーム購入後も金利動向のチェックが苦にならない
- リスクを背負ってでも返済総額を減らしたい
- 将来的に金利は上がらないと思う
我が家は夫の仕事柄、⑧と⑭は〇ですが・・
それ以外で強いて〇と言えるのは⑪と⑮くらいで、残りの13コは✕ですね。
この診断テスト、実は〇が多ければ多いほど「変動金利向きの家庭」と言えるんです。
エ~ッ!じゃあ、我が家は変動金利が向いていないってことですか?
たしかに「固定金利の方が向いているかな?」とは感じていたんですが・・
これだけでは納得できない方が他にもいらっしゃるかもしれないので、
おさらいを兼ねて、以前紹介した住宅ローン関連の「基礎知識」や「注意点」を見直してみましょう。
営業マンが変動金利を勧める理由をご存知ですか?
この記事では、「不動産会社」や「住宅会社」「金融機関」の営業マンが変動金利を勧めることが多い理由について触れています。
私も全ての営業マンから変動金利を勧められていたので、「変動金利の方が得なんだ・・」って鵜呑みにしてたんです。
でも、「なんでそれを勧めるのか」という考えを持って判断することが大切だと学びました。
「変動金利がダメ!」ってわけじゃありませんが、先ほどの診断テストでも分かるように、変動金利に「向いている人」と「向いていない人」がいるんです。
なので、自分達家族の現在の「ライフスタイル」や「経済状況」だけでなく、将来的な変化を見据えたライフプランを立て、住宅ローンの金利タイプを選ぶように心掛けてください。
ホント、住宅ローンは自分達の都合で選ぶべきですね。
業者にとっての「都合のイイ客」になっても仕方ありませんから。
「営業マンが変動金利を勧める理由」の詳細へは、下記のリンクから移動できます。
固定金利と変動金利はどっちがお得!?
この記事では、主に「固定金利」と「変動金利」の「メリット」や「デメリット」を紹介し、「市中金利上昇時にリスクを負うのは誰か」について触れています。
ホント、固定金利にするか変動金利にするかは返済総額に大きく関わるので、なかなか決められません。
やっぱり損したくないですもんね。
将来的な金利動向は誰にも予測不可能なので、自分達家族にとって「よりメリットが多い」と感じる金利タイプを選ぶことが失敗しないコツだと思います。
住宅ローンを組む時期の金利水準を基に、金利上昇時のリスクに注目すれば答えが出やすいかもしれませんね。
私は、「誰が金利上昇時のリスクを請け負うのか」なんて、今まで考えたこともありませんでした。
現在のように金利水準が低く、金利が上昇する可能性の高いと予想される場合には、特に参考になりますね。
「固定金利と変動金利」の詳細へは、下記のリンクから移動できます。
元利均等返済と元金均等返済の違いって何?
この記事では、住宅ローンの「元利均等返済」と「元金均等返済」の違いについて説明し、変動金利の元金均等返済の危険性について触れています。
変動金利の元金均等返済が危険なんて、全然知りませんでした。
月々の返済に余裕の少ない我が家では考えられない返済方法ですし、もし知らずに選んでいたらと思うと・・ゾッとします。
返済総額で考えると、元金均等返済の方が利息負担が少ないので、有利と思いがちですが、
変動金利の元利均等返済に限っては、返済額の「据え置き期間」や「金利上昇時の上限金額リミット」が適用されないので、月々の返済額が青天井で増加する可能性があることを忘れてはいけません。
「元利均等返済」と「元金均等返済」のどちらにするかも、それぞれの「メリット」や「デメリット」を比較して、
自分達家族のライフスタイルに合った返済方法を選ぶことが大切なんですね。
「元利均等返済と元金均等返済」の詳細へは、下記のリンクから移動できます。
今は何で金利が安いの?金利上昇の仕組みとは
この記事では、住宅ローンの金利変動の仕組みについて説明し、金利変動時の目安について紹介しています。
私は、「変動金利と固定金利は同じタイミングで変わる」と思っていたので、教えてもらった時はビックリしました。
それに、変動金利に先立って固定金利が変動するなんて・・
長期的な金利の動向は予測できませんが、短期的な金利動向の目安になるので、
住宅ローンの借り換えタイミングの参考にすれば、プラスの効果が期待できますね。
はい!
マイホームが手に入った後も金利動向に注意して、効果の高い借り換えを目指したいと思います。
「金利上昇の仕組み」の詳細へは、下記のリンクから移動できます。
金利上昇時の対策に借り換えが有効って本当?
この記事では、金利タイプ別に住宅ローンの借り換えが有効なシチュエーションを紹介し、住宅ローン借り換え時の「審査対象」や「注意事項」について触れています。
住宅会社の営業マンには、「とりあえず金利負担の少ない変動金利で住宅ローンを組んでおいて、もし金利が上がってきたら固定金利に借り換えるとお得ですよ」と勧められたんですが、
そもそも、「住宅ローンを借り換えるハードルがそんなに高い」とは聞いていませんでした。
どんなに利点があっても、借り換えできないんじゃ意味がないですよね!
まあまあ、そんなに怒らないで。
その住宅営業マンだって悪気があったわけじゃないかもしれませんし・・(知識は足りなかったかもしれませんが・・)
そんなこと言ったって、こっちは人生で最大の買い物をしようとしてるんだから、曖昧な情報は困りますよ!
ホント、今はいろんな情報が飛び交ってるから、正しい情報の取捨選択が重要ですよね。
「住宅ローンの借り換え」の詳細へは、下記のリンクから移動できます。
最も効果の高い繰り上げ返済の活用法とは?
この記事では、「返済額軽減型」と「期間短縮型」の2種類の繰り越し返済について紹介し、効果の高い繰り上げ返済の「方法」や「時期」「注意点」について触れています。
我が家は月々の返済に余裕があるわけではありませんし、余剰資金もありませんが、
できるだけ節約を心掛けて、少しでも早く高額の繰り上げ返済を目指したいと思います。
以前も言いましたが、節約節約で日々の「生活」や「レジャー」を楽しめなかったら本末転倒ですからね。
それに、予期せぬ出費にも備えておかないと、マイホームを手放す事態に陥るかもしれませんよ。
そ、そうでした・・
家族みんなの幸せな暮らしを壊さないように、自分達のライフスタイルに合わせた返済プランが大切なんですよね。
「住宅ローンの繰り上げ返済」の詳細へは、下記のリンクから移動できます。
有利な住宅ローン選びは金利水準や金利動向で変化するーまとめ
以上のことを踏まえた上で、「自分達家族にピッタリの住宅ローン」について考えてみてください。
そうすれば、「業者の都合」や「無責任な外野の意見」などに惑わされることなく、「自分達家族にとってメリットの多い住宅ローン」を見つけることができると思いますよ。
ただし、どんな住宅ローンが有利なのかは、「その時々の金利水準や金利動向によって変化する」ということも忘れないでください。
例えば、現在のように「史上最低の金利水準」と言われる時代なら、これ以上の金利下降は考え難く、将来的な金利上昇も予想されるので、
変動金利の「メリット」に比べて「デメリット」を強く感じる方が多いのではないでしょうか。
ですが、その逆もしかりで、金利水準が高く、金利低下が予想される時代では、固定金利に対する「メリット」に比べて「デメリット」を強く感じる方が増えるハズです。
このような時事的な状況を加味することで、より有利な住宅ローン選びが可能となります。
なるほど!
よりお得な住宅ローンを見つけるには、様々な条件を比較することが大切なんですね。
初めての家づくりでは、「経験」や「知識」の不足による「失敗」や「後悔」を感じてしまう人達が多いのですが、
何度も挑戦できるものではないので、チャンスを逃がさないように情報収集を心掛けましょう。
せっかくの家づくりなんですから、できる限りのことはしたいと思います。
では、実際の金融機関に相談したい時はどうすればイイですか?
目安としての相談なら、電話やネットで問い合わせることも可能ですが、
より具体的な答えを求めるなら、店舗での相談がオススメですよ!
■ 「曖昧な情報」や「間違った情報」は命取り、正確な情報収集を心掛けよう
■ 有利な住宅ローン選びは「その時の金利水準」や「金利動向」によって変化する
■ 将来的な「ライフスタイル」や「経済状態」に合わせた家づくりの資金計画が家計破たんを防いでくれる